30代で乳がんになった女性とのストーリー
沙希さんは術後のホルモン治療の副作用に悩まされた1人です。タモキシフェンを飲んでいらっしゃる方はあるある、と思ってもらえると思うが、不正出血や子宮の層が厚くなるなど、別の病気のリスクも考え、婦人科系もしっかり定期健診をするように言われる。
沙希さんの場合は直接の因果関係はわからないが、り患後に、子宮にポリープができて出血。入院・治療された経験がある。
沙希:『胸だけじゃなくて婦人科も行ってと言われていたのに(緊急手術までの)1年間、行っていなかったのです。影響を確認してねと言われていたのに怖くて逃げてしまった。結局、ポリープが3センチほどに。』
『夜から朝型にかけて深刻な状況で、立ち眩みもして、これはまずい、と。祖母の家に預かってもらおうと。
自分で必要なものを用意して、おばあちゃんち行ってなさいと言ったらさっと自分で準備をしはじめたんです。パンパンになったボストンバックがあって、何入れた?って見てみたら人形が10数体入ってました、笑。
さみしくならないからって。』
沙希さん、この辺くらいまでは覚えているようだが、その後、タクシーにのって、おばあちゃんちお願いします、と倒れるように乗って、子供を預けたあとは覚えていない。運転手さんの機転で、無事に病院に到着して入院。
ほとんど起きないと思うのですが、と前置きした上で、”命をとられるところだった”と。副作用の大変さ、他のリスクを感じながら生活しなくてはいけないことを改めて気づかされたという。
当時は医師と相談の上、治療はお休み。年齢的なことを考えて、一度、妊活できる身体にしたいと考えていた。