2人のお子さんのママであるヒロササさん。10歳未満のお二人、です。

 

ヒロササさん『告知の時は下の子は1歳になりたてぐらいで、ベビーカーを押してました。旦那さんと来てくださいって言われたのでこれはもうクロだな、と。

上の子はもう幼稚園だったのですが、下の子は1歳だったから、預けるところもなくて、一緒に連れて告知を聞きに行きました。

”ボクはこっちで待ってよーね”って看護師さんが泣く次男を抱っこしてくれて、

別の部屋で主人と二人で告知を受けたという感じでした。』

 

いざ告知、と言われたときに子どもを預ける場所もなく、パニックに。途方に暮れたという。下の子はまだまだ理解できる年齢ではないものの 上のお子さんははっきり理解してくれている。

実家は北海道。親戚などもいないことから人に預けることができず、病院行く時は全員一緒に車で向かうことになる。

 

『私は車の運転ができないんです。主人が車を運転して子供達も一緒に乗っていくような感じなのでもうなんか病院が お出かけの一環みたいな感じ。』

 

『本当になんか 主人には感謝で、親とか身近にいないので主人がいないと大変なことになってたと思います。今年のリスク低減手術のときは休みを取って2人の子どもをみてくれていました。』

 

いざというときに頼れる旦那さんに感謝の気持ちを忘れない。ただ、札幌出身のヒロササさん、心の奥底で願っているのは”札幌に帰りたい”。子育てしながらの治療。いざというときに頼れる場所が必要だと話す。

 

地域の子育て広場などで会った方に本来ない業務の中、長男を預かってもらったこともあるそうだ。これは運がよかっただけだといい、子育てをしながら、治療真っ只中の方もおもんぱかる。

 

『通常のときでも、通院で子供を預けなきゃいけないと大変だと思うんですけども

(感染症対策もしなくてはいけない)コロナ禍で一層大変さが身にしみて 。

本当にその時間だけ預かってくださるような場所とか。個人的には病院の横に小さな託児所あればいいのになって。』

 

乳がんの放射線治療の場合、およそ1か月間、毎日、短時間の照射のために毎日病院に通うことになる。でも毎日、預けなくてはいけない。預ける時間はちょっとだけ、でいいのだ。