ヒロササさんの話

 

『すぐに考えたのが子供のことでした。

私は北海道出身で 両家の両親が北海道にいるのでコロナ禍で親に子どもを頼むこともできず、(リスク低減の)手術をどうしたらいいのか、と。

 

わかったからには急ぎたいって気持ち。しっかりやらなきゃっていう気持ちが高まりました。遺伝子レベルだから変えようがないのでしっかり受け止めて、予防方法があるならしっかりやる気持ちになって少し肝が座ったのかな、今思えば。』と。

 

遺伝子検査を受ける前にカウンセリングをしっかり受け、結果が出る前に”もしそうだったら リスク低減のための切除手術をやる”とご主人と決めていた。

 

そして2021年3月に健側の左胸と卵巣・卵管も切除する手術を受けた。

 

『体の調子は他の人がおっしゃるようなイメージまではないと思うけれど自分的に これは更年期かなって思うような症状がたびたび出ています。手術したところの痛みは落ち着いてる感じです。』

 

『主治医の先生も(未病で手術すると)負担が変わってくるっていう風におっしゃっていて その通りだなと思いました。特に一回目はリンパ節もとっているのもあると思います。やっぱり右と(健側の)左だと上がり方とか手のしびれなどが違います。』

 

『(がんが見つかった)右側は本当にキツかったです。なんか寝返りを打つのも、その都度、イテテっていうのが数ヶ月続いてたり、後遺症なのかわからないですけど背中の痛みがあったりとか 。』

 

『乳がんになる前のイメージだと、手術で切ってしまったらもう落ち着くんじゃないかみたいな。 手術した後や抗がん剤の影響とか麻酔などの影響もこんなに長引くものとは全く考えてなかったので本当に大変だったなあって。』

 

本当にひとりひとり違う。ヒロササさんはトリプルネガティブ乳がん。リスク低減手術など、この経験を必要な方に伝えていきたいという。

 

ヒロササさんはTwitterなどのSNSでHBOCと診断された、と公表。検査そのものやカウンセリングの大切さやそれにまつわる選択肢や正しいデータなども、まだまだ理解が広がっていないと感じている。