メタバースな世界で生きてみた

 

大腸がんサバイバー うさこさんのお話

 

『自分の世界とリンクするとは思ってなかったんですけど治療の後半・抗がん剤終わりぐらいの頃からVRゴーグルをかぶると知らんとこに行けるらしいぞ。ファンタジーな空間に行けるぞっていうのを知ってもしかしたらこの世でなくなってしまうかもしれないから、寝たまま旅したいなぁみたいな感じだったんですよね。』


がん患者さんに限らず何かの事情があって移動がしづらい、または
障害を持っておられたりとかそういう方にとっても、自分が旅したい場所に旅できる。

そこにいるかのような疑似体験できるっていう未来あるなと思います。うさこさんもこの世界に期待しています。

 

うさこさん『寝たきりになって働けなくなってしまった人を救済する、分身ロボットもあります。OriHimeって名前だったと思います。カフェでロボットのまま、寝たきりの人が接客できるっていうもの。あのVRの世界でもコントローラーで移動はできるので、ちゃんとお話ができればアバターの姿のまんまでVR上でお仕事ができるっていう世界が今できつつあるんです。バーチャルの世界でお仕事をして、変わらないお給料をもらえる世界もすぐだと思う。』


がんや障害を持つ方にとって大切なのはやはり、社会との接点。きちんと自分が社会の一員だよと思えること。がんになっても別に旅行も何も諦めなくてもいい、なりたい自分になろうと思っていいのです。


うさこさん『外見の変化が本当に大きいですね。自分の中でやっぱり自分の姿って100%好きではなくて当然で嫌いなところの方が多い自分だったので。抗がん剤治療しても、身体の変化がある。そういった意味でもテンションは上がりますよね。』

 

見た目も何も気にしなくても傷つかない社会が一番だけれども、それを前提にしなくていい社会もある。新しい選択肢。リアルとバーチャルを組み合わせてみんなが生きやすい社会になるためには、、を深く考えさせられました。

 

次回はVRの世界に入って、バーチャルの世界の中の温泉宿に旅して・・・うさこさんにご案内いただいて、入浴してみようと思います。