両側乳がんは入院がちょっと長い

 

 

私は、両側同時性乳がんだったので両側に排液管、ドレーンがついていたので10日ほどの入院。片方の方は1週間で退院です。

 

でも、そのあとのがんと向き合う生活のほうが超超超長い。

 

 私の場合は不良患者のたまり場(談話室)で仲良くなった人たちとLINEをつなぎ、いちいち報告。

 

これが非常に今も助かってます。全然みんな状況・環境が違う人たち。それでもなんか力が湧くのです。

 

みんな頑張ってるよね、って。これがココロを支えます。(一時期の流行でしたが、いまだCLUB HOUSEもやってますよ)


 
 退院した日は暑い日でした。絶対に退院したらソバを食べたいと考えまして、旦那さんと一緒にそばやへ。"生きてるわ"と実感した瞬間。

 

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スーツケースに荷物を詰めなおして、車に乗るところまではよかったのですが、このあと事件が。。

 

 

  術後に気づいたこと・・・車にのってシートベルトができない

 

 

車に乗るときのシートベルトが痛いのです。当たって・・・。

 

しかも両側だし、どうやっても避けようがない。

 

道路交通法上しなくてはいけないことはわかっているんだけれども、刺さるように痛い!

 

で、無理やり、車のなかにたまたまあった、(あってよかった)クッションをびっちり当てて乗ることにしました。

 

(1か月以上はやっていたと思います)

 

いきなり骨(ちょっと脂肪)なので今でも前から人が来たり、人混みとかラッシュアワーは嫌です。

 

おうちにかえって、まず困ったのは(今もですが)下着です。

 

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 クッション性を保つか、快適性を保つか、楽なことを選ぶか。


写真は最初につかった、北海道キャンサーネットさんのしずくパッド。(販売中止中)


私のキズは脇の下から縦にあるのですが、そうすると普通のカップですと痛く、ワイヤーなんて傷口に当たりまくりでつけられません。(昔の下着は全部捨てました!)

 

これは傷をサポートできるヘリがついているので安心です。

 

ただ、両側なので激しく動くとズレるので、どうしてものときだけ使用。

 

 普段は、裏に縫い目のない下着にパッド2枚重ねて仕込んでます。

 

寝る時もないと傷に触れるので、下着はつけたまま。これまたやっかいです。

 

片側の方はバランスが狂うとお悩みですし、両側は両側で悩みが尽きません。

 

そんな悩みを分かち合えるのが患者会。北海道にもさまざまな団体があります。
放送でも一度ご紹介しましたが、若年性乳がんのみなさんのサポートコミュニティ「ピンクリング」
https://www.facebook.com/pinkring.japan/
 

コロナ禍以来しばらくぶりのミーティングもあるそうなのでチェックしてみてください。


患者になってはじめて思ったのですが、選択の連続です。悩みの連続。でも悩みすぎても落ち込んでも心配しすぎてもあまりいいことがない気がしています。賢く選んで上手に乗り越えて、ゆらりと生きていくのが今は大事だなと私は勝手に思ってます。

 

 そのヒントが多ければ多いほど、選択できるので私もどんどんいろんな会に参加しようと思っています。患者さんだけではなく、家族の方もいろいろ悩まれていると思います。そこにも患者力、必要かもしれません。

 

 必要としている方に必要な情報が届きますように・・・・・。

 

★イベント★

 

9月30日(土)HTB大感謝祭
12時30分 ピンクリボントーク  (生配信はこちら↓)

 

 


今年1月に乳がんり患を公表した人気ラジオパーソナリティ・北川久仁子さんが
自身の体験、がん検診の大切さを語ります。

第2部は『おっぱい2つとってみた』の著者・ディレクターでHTBの阿久津友紀も登壇。
両側乳がん当事者として北川さんとともに『がんと生きる』ために必要なこと、
支える家族はどうすれば、など『がんになった瞬間に悩む、備えておきたいあれこれ』を語り合います。