琥珀の夢 | あくびのブログ

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出会った人の話。日々で起こったエピソードなどを書いてす。
自分の思った事を正直に、、、。

踏んばれる

スペシャルドラマ
『琥珀の夢』
サントリー創業者
鳥井信治郎をモデルにしたドラマキラキラ

これまた
主演者たちが豪華キラキラキラキラキラキラキラキラ


主役
  • 鳴江萬治郎 - 内野聖陽
  • 鳴江サト - 壇れい
  • 鳴江千惠藏 - 生瀬勝久
  • 松亀正行 - 山本耕史
  • 鳴江寿太郎 - 大東駿介
  • 中井大五郎 - 田口浩正
  • ミドリ - 倉科カナ(特別出演)
  • 鳴江義兵衛 - 中村梅雀
  • 国生栄太郎 - 伊武雅刀
  • 大川与兵衛 - 市川左團次
  • 鳴江ちよ - 原田美枝子
  • 小南理助 - 西田敏行

この豪華メンバーキラキラ
短い時間に次々と出てくるが
見ているだけで華やか
それだけでも十分見応えがある

少し物語を紹介

物語は明治から大正、昭和と激動の時代を
国産ウイスキーの開発に心血を注いだ
大阪商人の男 鳥井信治郎の物語だキラキラ

萬治郎が生まれたのは大阪堂島おにぎ
米穀店の次男として産まれる赤ちゃん

父は傾きかけた米穀店の
立て直しに必死だお父さん
萬治郎に学業を諦めさせ
よそ様の米を食ってこいと
薬種問屋の小西儀助商店へ
丁稚奉公させる拍手

それが良かった
萬治郎に商いのノウハウを教え
店では洋酒を取り扱っていた白ワイン
そこで萬治郎は洋酒の知識を得る

この店主が西田敏行演じる小南理助
結局 洋酒はうまくいかず理助は
洋酒の研究を諦める
日本の気候では
洋酒を作るのは困難な時代だった

兄が実家の家業を継いでいたおにぎ
そこへ萬治郎は身を寄せる
父 義兵衛が亡くなる前に
萬治郎を呼び
学業を諦めさせ奉公へ行かせた
思いを語る

自分は親から受け継いだ家業を
何も努力もせず受け継ぎおにぎ
自分は家業を傾けた
自分のせいだと責める義兵衛

そして
『萬治郎に何かしたい事はないか?』と聞いた
すると
萬治郎は洋酒がしたいと言い出した
自分がしたい事が見つかった
やってみなはれと背中を押す父

この『やってみなはれ』は
萬治郎の言葉となる
やってみないと物事はわからない
やってダメでも自分が決めたこと
後悔はない
もし失敗しても
その失敗に成功が隠れているOK

父が亡くなり遺言だと
兄が100円を萬治郎に渡す
すると
無知な者に金を渡すと
ろくな事がないと止める母
そのまま100円をもって
家を飛び出す萬治郎に
母は『足に羽が生えた』と呆れた

この兄との掛け合いが面白い🤣
そして何より兄はいつも優しく
萬治郎を誰よりも応援する
何かあると泣きつく所は兄タラー

懸命に働いて
店を出した萬治郎
しかし
昔の同僚に騙され
多額の借金をおうもやもや
手形に裏書きをしてしまったのだ

諦め涙する弟に兄がかけた言葉アセアセ
『泣く暇があるなら、俺と金策に回らんか』

うん?(・Д・)私の聞き間違い?( ゚д゚)
金策に回れはわかる
でも兄ちゃんも一緒に回ってくれるの?

その言葉通り
兄も頭を下げて金策に回るタラー
真面目に働いていた萬治郎が
騙された友達に遊びも教わり
商いもそこそこに
遊びまわってた事を
世間様は知っていた
そんな男に金は貸せないと断れる

騙した男のせいにせず
商売を傾けたのは
自分に人を見る目がなかったと
頭を下げた時
ポンとお金を出してくれた大川
それがわかったなら大丈夫だと、、

兄の優しさ
商いする人の男気に
めちゃ感動キラキラ


萬治郎には
諦めるという言葉がない
執念で開発を進めるキラキラ
執念で商売をするキラキラ

関東大震災が起きた時も
商品を取引している問屋へ
運び入れるシャンパン栄養ドリンク

問屋が先月の支払いもしてないから
受け取るのは無理だ
支払いができないと言うと
『勘違いだ。支払いはしてもらってる』と
伝票を目の前で破り捨てる

男だな
思わず涙がでたアセアセ

むかし東京に自分の作ったワインをシャンパン
売り込みに行ったが
これぐらいの味だと東京にもあると断れた

その帰りに立ち寄ったカフェで
ミドリと言う女中に出会う
『美味しい』と喜ぶミドリ
落ち込んでいる時に
商品を認めてくれた
その感謝は消える事はなかった赤ワイン

そのミドリと震災時に再会するが
ミドリは絶望に覆われていた
その時ミドリに掛けた言葉
『日本人は踏んばれる』
日本人のひたむきな強さを感じた

戦火に燃え尽きそうになっても
家族が亡くなっても
諦めない

その執念が
今のサントリーという企業を作り上げた


原作者 伊集院静氏が
この物語を書いた理由に
『陰徳』という言葉をあげた

東日本大震災の時に
サントリーという企業名を出さず
寄付した事を知った著者が
その事を紐解いていくと
創業者の『陰徳』が企業に染みていると感じ
鳥井信治郎という男に興味が湧いたらしい

創業者の他言無用を貫いていた

『陰徳』この言葉
よく意味がわからないが
闇夜を歩くのに
提灯を人の前へ照らしてあげると
自分も光を得て歩ける
そんな何気ない事だと
私は解釈している

そう
鳥井信治郎は
商いの人

お客に提灯を照らし
自分がその後を歩いてる姿が目に浮かんだ

結局 人のためにしているようで
必ず自分に返ってくるのだ

それを大げさにいうこともなく
さりげなくできる

琥珀の夢みた男は
生き方も琥珀色に包まれていた
私もそんな人になりたい

鳥井信治郎の
『ほたら、やってみなはれ』という
声が聞こえてきそうだ