「蛾山道トレイルラン」大会、当日。

この大会は、その昔峨山禅師いう方が羽咋市の永光寺と輪島市の大本山總持寺祖院の住職を兼務し、山道を駆け抜けてお寺を往き来しておられた古道「峨山道」を走るもので、毎年

スタートとゴール地点が入れ替わります。

77キロ(ショート30キロもあり)、制限時間15時間。

 

朝3時起きで身支度して、4:20宿すぐそば発の大会バスに乗り、会場へ。

骨折で京都の大会がDNSだっただけに、走れると思うとそれだけで嬉しい。

 

6時スタートのはずが10分伸びて、市長さんの挨拶の後6:10スタート。

 

6キロ走って、永光寺へ。

ここからいよいよ蛾山道が始まります。

 

序盤の長めの舗装路にて。

失礼ながらこんな田舎で踏切にひっかかる人なんているのかと思ったら、しっかり引っかかったw。

 

いよいよトレイルへ。さあ延々と続くアップダウンの始まり始まりw。

シングルトラックに入るところで、ロストした30人くらいの集団がどっと戻ってきて合流し、彼らのハイペースに巻き込まれることに…。

序盤だったのでなんとか一列渋滞のペースを乱すことなく進んだものの、後から思えば

ここでだいぶ脚を削ってしまったかもしれません。

 

いやもうこのレース、想定以上にきつかった。

理由その1、栄養補給の難しさ。

この大会では禅師の故事にあやかって、50キロ地点のエイドを除けば提供されるのは水と塩

のみ。エイド頼みでないところ、ハセツネに近いですね。
50キロ地点でおにぎり、お饅頭、地元名物いか団子、アクエリアス、コーラが提供されますが、食べ物はエイド内で消費するルール。いつものように胃がやられ、空腹で胃はぐーぐー言ってるのに気持ちが悪くておにぎりに手を出せないままエイドを出発してしまい、後から無理にでも食べればよかったと激しく後悔しました。結局レース中口にしたのは、持参したフルーツチョコ3個、チョコおかき2粒、ベスパ3、メダリスト顆粒5、サプリ10粒、生姜飴1粒、エイドのお饅頭1つ、いか団子1串。エイドのおもてなし、無ければないで潔くていいじゃないかと思っていましたが、このところ何年も補給はエイド頼みだったのでいざ無いとなるとエイドに水と塩のボトルしか無い光景は気持ちが萎えるし、次のエイドを楽しみに走れないw。これまでエイドに甘えてましたねー、反省。いろいろ食料を持参したのに気持ち悪く

なり手を出せなかったため、栄養不足で後半は頭がぼーっとして、次の区間の所要時間を考えようにも簡単な時間の足し算すらできなくなりました。走行距離と制限時間を思い違いして、制限時間に間に合わない!と一人勝手にパニックに陥ったりも…。

 

理由その2、地味すぎるアップダウン。

この大会の最高標高はたった371メートルですが、累積標高は3100メートル。

里山を登るとそこには鉄塔。下って登るとまた鉄塔。前半は景観も何もなく、鉄塔ばかり延々続きます。後半は風力発電のタービンのすぐそばを通りますが、もの珍しいけど楽しくはないし。20キロ地点以降はストックが使えるので、お守りに持って行くといいかも…

私は33キロの登りからお世話になりましたた。

 

結果、13:15でフィニッシュしました(あわびはDNF)。

吐き気が止まらなくて終盤ぜんぜん走れなかったものの、マーライオンと化してすっきり

したおかげで最後の林道だけは走れた。フィニッシュ地点の境内の華やかさと、スタッフの皆さんの笑顔がよれよれの自分と真逆で眩しかったですw。

 

ゴール後は、大会から支給されたゴール会場でのお食事・飲み物券を使う気力も体力も

ないまま、迎えに来てくれていたあわびと大会バスで輪島へ。

その後も吐き気がひどく、この晩はお風呂に入ってからアイスクリームとお白湯を口にして寝たのでした。