富士山麓フットレース続編です。

 

「こんなに疲れちゃって、100K走りきれるのか…」。

不安でいっぱいだった中盤をなんとかやり過ごし、60Kを過ぎたあたりから

なんとかいけるかもと思えるように。

後にも先にもランナーの姿がまったく見えない一人旅が続きます。

 

日差しが強くなり、汗だらだら。

車の量も増え、よろよろ走っている脇を猛然と車が走り過ぎていきます。

たまに車の窓からお子さんが「がんばれーっ」と声をかけてくれたり、チャリダー

が「ファイト!」と声援を送ってくれたりするのが嬉しかった。

 

70K地点のエイドまであと1キロちょっとのところで、歩道を蛇行しているランナーを発見。

「大丈夫ですか?」と声をかけると、「何も食べられなくて体に力が入らないん

です」。休み休み行くから、というランナーさんに先行させてもらって着いた

エイドで食べたスイカのおいしかったこと!

用意し過ぎちゃったのでたくさん食べて、というボラさんのお言葉に甘えて5切れ

も食べたw。そうこうするうち、具合が悪かったランナーさんも到着して一安心。

 

ここからゆるやかな上りが続いて、苦戦が続く。

先のことは考えず、1キロ、1キロを粛々と走ります。

ゆっくりでいいから、歩かないで走ろう。

 

84.7キロの鳴沢活き活き広場エイドの手前で、痛恨のミス。

「道の駅鳴沢」で右折しなくてはいけなかったところ、そのまままっすぐ進んで

しまい、泣く泣く戻ることに。

脚が売り切れのところ1キロ無駄にしたのは痛かった…。

エイドにたどり着いたときは脚も気持ちもへとへとだったけど、ボラをされていた

Mさんの笑顔でそんな疲れも吹き飛んだ。

豆乳オーレをいただいて、「あと15キロ、もう少しだよ!」に力をもらいました。

 

しかし、ここからが長かった。

1キロ、1キロの距離がこれまでの倍に感じて、なにかの間違いじゃ…と地図を

何度も覗き込んでしまうほど。

これまでずっと一人旅だったのに、ひょいと後ろを振り向いたら50メートルも

離れていないところに男性ランナーが。

今さら抜かれたくないというあせりばかりで、脚は前に進まなくて辛かった…。

 

もう少し、もう少しと自分に言い聞かせながら走ると、ようやくボラさんの姿が!

角を曲がると、フィニッシュはもうすぐ。

 

走り込むと、Cさんが笑顔で迎えてくれて嬉しかったぁ。

「ビールあるよ!」とさしだしてもらったのは、ノンアルじゃないビールのミニ缶。

さすがにそれは無理…ではなく、かーっと飲んじゃったw。

手書きで発行された記録証のタイムは13時間強。

13時間を切ることを目指していたけど、1キロ分のロストもあったので良しと

します。

 

宮湖荘で荷物をピックアップして、徒歩3分の「紅富士の湯」でゆっくりお風呂。

高速バスの予約時刻までまだ間があったので、フットマッサージしてもらいました。

始まって10秒で爆睡w。

 

やりきれて本当に良かった、でも疲れましたー。

長時間笑顔でサポートしてくださったボラさんに、心から感謝です!

 

上の画像は、バス停から撮った山中湖です。