これから書くことは、単なる実体験の記述であり、私が編み出したメソッドでもなければ、それを汎用化してお勧めするものでもないことを最初にお断りしておく。
参考になるものでもないので、読み物として受け止めていただければ幸いだ。



授業中は基本居眠りしていた。
理由はいくつかあるが、主に不眠症で夜眠れなかったことによる反動であったと思う。
20時には消灯だったので、とりあえず寝たふりをして、両親が寝たのを気配で確認してから豆電球の明かりで漫画を読んでいた(笑)
やっと眠れそうになった頃起きて学校に行くので、昼間はとにかく眠い。

小学3年生くらいまでは割と真面目だったが、漢字の書き取りなどは放棄することが多かった。
3回も書けば覚えてしまうし、学ぶというよりは「思い出す」という感覚だった為に、ページいっぱいに同じ文字を書き続ける必要性を感じなかったのだ。
教師に「もう覚えたので書かなくてもいいですか?」と暴言を吐いてはばからなかった。
可愛くない子供だ。。

教師は私が本当に覚えていることはわかっていた(テストの結果を見ていれば一目瞭然だ)が、他の生徒の手前、文字を綺麗に書く為に練習しましょうね、と返されていた。
今考えると、当時にしては素敵な先生だ(笑)
しかし、そう練習しなくとも、通い始めた書道教室でも期待されていたのでうまく書けていたのだと思う。
ちなみに書道教室は兄が通わされていて、真似したかっただけである(笑)
墨をするのが面倒で、提出する枚数を誤魔化していた上に、墨が足りずに擦れた文字で提出し、さすがにおじいちゃん師匠に叱られていた。
「どうしてお前がこういうことをするんだ(怒)!!!」
これは後にもよく聞かされるフレーズとなった。
「皆の手本になるべきなのに。。」という教師達の共通認識をイライラさせる存在だったのだろう。


そんなわけで、授業中は居眠りが基本だったが、完全に寝落ちしていたにも関わらず、予習も復習も宿題も必要なかった。
友人達は、私が家では猛勉強している、ということで勝手に納得していたが、否定すると反感を買うのは自明だったので誤解してもらっておいた。

高学年に上がった頃、私の評判を耳にした近所の教育ママさんから母にアドバイスがあり、難関塾を勧められた。
テストに受からなければ入塾できない某有名英才教育塾で、入塾後は毎週日曜日にテストをしてランク付けされるだけの塾だ。
テキストがあり、範囲が決まっていたのでその部分を勉強して日曜日のテストに臨む、という形式。
その難易度は公立小学校に通っていた私には衝撃的なものだった。が、受かってしまった(笑)

しかし、ここからがキモである。

いくらテキストがあっても、そんなものを自力でやってテストに臨むような私ではない。
当然成績は振るわず、学校の授業とのギャップに驚くだけの日々が続いた。
そこで母は、その某有名塾のテスト対策をする近所の塾へ私を通わせ始めた。
塾の為の塾、という意味不明な構図だ(笑)

そこで初めていわゆる塾、というものへ本格的に足を踏み入れたが、どう頑張っても居眠りしてしまうのだった。
ところが。。
その塾に通い始めてから、日曜日のテストの成績がどんどん上がっていった。

つまり、居眠りしていたが、内容は頭に入っていたということだ。
1度もテキストを開かずに日曜日のテストを受けても全くダメだったが、その内容の授業を受けるだけで効果があった。
そこで私はこの効果を睡眠学習と命名した。
そうとしか言いようがない。


近年脳波の研究が進み、特定の脳波で学習することで成果が上がることがわかっている。
何度もそれで睡眠学習の謎が解き明かされないか?と考えてきたが、どう振り返っても完全に寝落ちしていたので、やはり当てはまらない。。


精神世界に飛び込んでからは、無意識にアカシックレコードから情報をダウンロードしていたのでは??
などと考察してみたが、それならば塾の為の塾に通わなくてもテストの成績が良かったはずなので、この説もしっくりこない。
あるいは前世で物凄い知識を有しており、それを思い出していたのでは?とも考えたが、同様の理由でこれも違うだろう。


一番友人達から不気味がられていたのは、授業中に教師が話していたことを覚えていたことだ。
授業が終わり雑談している中で、「先生こう言ってたよね?」と言うと「え?寝てなかった??」と友人達。「うん、寝てたけど。。言ってたよね?」「言ってた。。」
こんな会話が時を変え場所を変え何度繰り返されたかもう覚えていない(笑)
あまつさえ、起きていてノートをガッツリ取っていた友人が聞き逃した内容を覚えていたりした。
しかもその内容はピンポイントに重要な部分のみ、という特徴がある。


ハイヤーセルフが授業を受けてくれていたのか?

この世界の現実は全て自分が創り出したものと捉えて考えてみても、現時点ではネタとしか思えない(笑)
勿論、当時はハゲ少女が何とか世間並みに生き延びる為に必要な能力だったのだが、何もこんな形でなくても。。と思う。今だからそう感じるだけなのだろうか?


今後、高次元への探求の中でこの謎が解き明かされる時が来たら面白い。