昨日は4月13日。あの痛ましい事件からちょうど3年が経った。

2023年4月13日の未明、千葉県松戸市のマンション屋上から、2人の女子高生が手をつないで飛び降りた。ライブ配信をしながらの出来事だった。私は当時50歳だった。あの夜、たまたま目にしてしまった配信の衝撃は、今も胸の奥に残っている。


  私は松戸で生まれ、生後すぐに埼玉に引っ越した。なので生後から松戸の土地を踏んだ記憶は全くない。50年間、一度も自分の生まれた場所に戻ったことがなかったのに、なぜか、あの事件の後足が向いた。


 上野からいつも通り高崎線に乗るはずが、わざわざ常磐線に乗り換え、松戸駅でお花とお水を買って、現場のマンションまで歩いた。

まるで自分の娘が亡くなったような気持ちだった。
あの2人と同じように、私も幼少期から機能不全の家族の中で育ち、学校でのいじめ、就職後の人間関係の苦しみで、20代前半にメンタルクリニックに通い、20代半ばには精神的に完全にギブアップして半年入院した。引きこもりも経験した。48歳まで地元の工場で働いたが、体を酷使して足腰を痛め、今は生活保護を受けながら、できることから少しずつ社会復帰を目指している。 


  だからだろう。あの2人の背景が、他人事とは思えなかった。
一方的な恋慕のエスカレート、家庭内の不和、明るく振る舞う仮面、病み友との共有、そして本当の支援や愛情に十分に触れられず、医療にもつながらなかったこと。認知の歪みの中で、追い詰められていった姿が、自分の過去と重なって見えた。 


 「もし、きちんと愛情が注がれ、真の支援があり、早い段階で医療につながっていれば……」 



  そう思うと、本当に胸が痛む。

事件直後は、現場にたくさんの花やペットボトル、線香が置かれていた。でも、3年経った昨日の現場は、まるで何事もなかったかのようだった。マンションの住人が普通に車を出し入れし、近くで子供たちが笑いながら遊んでいる。時間とともに、悲しい出来事は風化していく。


 それが現実なのだと改めて感じた。

それでも私は、毎年欠かさず命日にお参りに行っている。今年も花を供えた。 ただ、私はこの事件や少女たちとは縁もゆかりもないのでこんなことをしてると違和感を覚えられてしまう。なので大げさではなく、ただ、静かに手を合わせ、


「忘れていないよ😊」


伝えるだけ。


 私の生まれた土地で起きた出来事として、そして同じメンタル疾患の痛みを経験した者として、どうしても忘れられない。

この事件をきっかけに、私は改めて「本当の支援とは何か」を考え続けてきた。
安易に誰かを悪者にしたり、「メンタルが弱かったから」と片づけたりするのではなく、愛情不足に気づき、孤立を防ぎ、助けを求めやすい環境をどう作っていくか。



 53歳の今、自分自身もコツコツと前に進もうとしている最中に、あの出来事は私に多くのことを問いかけてくれている。

2人の少女に、安らかな眠りを。
そして、同じ痛みを抱える誰かが、一人でも救われる世の中になりますように🙏。