不純物は排除される
不適合は排斥される
暗黙のルール確認の下に
研磨の足りない石は
自ら飛び出すように設計されている
たどたどしい線で描かれた
少しいびつなサークル
大きくひずませるものは
密度の圧によって戻れなくなる
または中心点に近づきすぎて
押し潰される


色のない日々
多重音声が波を打つ
記憶に残らない時間が堆積してゆく


警戒の色はすでに消え
何も映さないガラスの眼
「ちょっとチクッとするだけよ」
人気小説家が無邪気をよそおい嘯く
求めている確かな熱こそ
最も不確か
(握りしめる手に体温さえあれば)


いったい今日で何日目だ
切り裂き魔は一滴の血も流させず
ひび割れた慟哭を指先で量産する
眠りの果ての眠り
ガラスではない無垢な瞳がゆがむ
帰る道を思い出せないまま
誰も彼も
不織布が目隠しする疾走に運ばれてゆく
砕かれた意識
爛れた感情
地球が病んでいる


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七つの暖色が差す
やわく揺れる海に溺れたい
ひしゃげた細胞が構成するこの摩耗した体を
生き返らせてくれるだろうか
子どもを泣かせない
老人を微笑ませる
きっと西のどこか
知と愛の海














感情がフリーズしてる。