暗い夜は明けない
アスファルトを濡らす雨は止まない
回想はとまらない
沈んだ気持ちは浮上しない
きみの墓はどこだ?
あの日あの時
時間は止まったまま
水が飲みたい
自動販売機を探す
やっと見つけた販売機には
ぼくを嘲笑うかのように
味のついた水しか入っていない
ためしに
来るはずのない朝を願ってみた
奈落の底にいると思っていたけれど
底はもっと深くにあった
あるいは底なしなのか
墓の中にいるのはきみではなくて
ほんとうはぼくの方
きみの左指に光っていた見知らぬ指輪が
ふとぼくを現実の痛みに晒した
裏切りなのか
ただの間抜けか
止まない雨に打たれる
世界で唯一の
今だけはぼくの味方に