松代大本営に行ってみたいとずっと思っていたが、なかなか行く機会も手段もなかった。
ところが、である。長野への出張があり、日帰りの予定を変更し宿泊してみた。友人が松代に家を買ったと聞き、遊びに行ったらあちこち案内してくれたのだ。
その一つが象山豪である。何も知らず「?」となったが、これが所謂大本営であった。










入れる一番奥まで行ったが、ここまで来る人は珍しく途中で引き返してしまうらしい。
この一角に天皇たちが住まう部屋が作られる予定だったと思っていたら、それは別の場所にあり、外から覗くことしかできなかった。しかし、足を伸ばして、両方見るべきだと思う。こんなのどかで、空襲とは無縁であったであろうところに、役人だか軍人だかが来て、出ていけとか穴を掘れとか言われ、相当面食らったことであろう。
また、工事にあたって強制労働があったとかなかったとか議論があるらしいが、誰が好きこのんで従事するだろうか。手を挙げた者もあるかもしれないが、軍国主義や戦意高揚下にあった時代である。言ってみれば洗脳状態かもしれない。
それにしても、よくもまぁこんなものを作ろうなどと考えたものだ。正気の沙汰ではない。
更に思うのは、油も火薬も鉄もろくにないなかこれだけのものを作った苦労、そして技術。戦地に赴いた方々も含め、末端の現場で働いた方々は優秀であったのだとつくづく考えさせられた。