よくなるどころか急激に悪化していった。そもそも左ふくらはぎから始まった異変であるが左足全体に、そして頼りにしていた右足まで気がつけば力が入らなくなっていた。入院して数日後のことであったと思う。ベッドや椅子から立ち上がることを繰り返したり、歩行器を使って病室の前を歩いたり。たったこれだけのことが過酷なトレーニングのようで、汗だくになった。理学療法士から言われたメニューの半分くらいしかできなかった(やらなかった)のではないか。それでも少し歩けるようになるとリハビリ室でスクワットや体幹トレーニングなどをするようになる。
医学的にはよくわからなかったことなのでこれは個人的に感じたことであるが、腕にせよ脚にせよ先端に行くほど力が入らない。もともと指先や爪先は上腕や太腿より力が弱い。しかし、リハビリを続け肩甲骨の位置が正常に(ほぼ)戻り物を持ち上げる力は付いてきた一方、指先はさっぱりであった。脚も同様にスクワットで太腿はきたえられたが、爪先はさっぱりで歩くときも使える筋肉だけで動いていたので、姿勢か不格好だったのではないか。