2025年受験予定の浪人生にとって、共通テストを新課程で受けるか旧課程で受けるかは、それなりに重要な選択となる。
結論から言うと、僕は新課程で受けようと思っているんだが……正直制度がまだよく分かっていないせいで決めかねている。
 
新課程での共通テストは、それまでのものに比べ変更点が多い。
主な点を挙げると、
 
 
1.
情報Ⅰが追加(60分100点)
 
 
2.
国語の現代文の大問が一つ増え、試験時間が80分→90分
 
 
3.
数学①で整数が消え、図形と場合の数確率が必答となり、
選択科目が消失。
 
 
4.
数学②の範囲が数学ⅡBから数学ⅡBCになり、
選択科目が一つ増え、60分→70分。
 
 
参考:
 
 
……ボリューム増えすぎじゃない?
おまけにセンターの頃から比較すると、難易度は安定どころか難しくなり続けている。
と、不満がないわけでは無いが、現代科学の著しい発展速度を鑑みるに、これくらいは要求せざるを得ないのだろう、多分。
 
尚、数学②を旧課程で受ける場合、新課程の時間に合わせられるので、著しく難しくなる可能性があるとかないとか……。
大問が一つ減って、時間が10分増えることになるから。
 
あと数学①で整数が消えて図形が必答になるのも個人的には痛い。
 
したがって、理想論を言えば数学①と理科と地歴公民を旧課程、
数学②は新課程で受けたいと思っているんだけど、そもそも新課程と旧課程のミックス受験が可能なのかという疑問がある。
 
上のサイト曰く数学は新課程と旧課程の問題が同じ問題冊子にあって、解答用紙も新で受けるか旧で受けるか塗る欄が設けられているから、多分できるんだろうけど。
志望校の国立がそれを許容してくれるかという懸念もあるし……。
 
ただ、不安な点はそれだけではない。
 
共通テストは本試と追試を比較すればわかるように、大抵の場合、
追試の方が難しく作られている。
追試まで時間が空くからその分の勉強時間を換算しているからとか、
追試が本試以下の難易度になってしまうと、ほとんどの受験生が不利益を被ることになって不評を訴える声が上がってしまう可能性があるからとか、
まあ色々考えつくことはあるけど、要するに本試じゃない問題は難しくなる可能性が高いと言える。
 
加えて、2025の共通テストの問題を作る人たちは、新課程と旧課程のセットを、本試と追試で二セット作らなくちゃいけない。
能力を疑うわけでは無いが、普段通りなら旧課程の問題を作る必要はないのだから、
最も多くの人間が受験するであろう新課程の難易度調整を間違えることはないだろうけど、
旧課程までその繊細な調整を維持しきれるのかは、やや疑問に思わざるを得ない。
 
別に非難したいのではなく、所詮は人間がやることなのだから、
どうしたってミスは起こるし、試行回数が増えるほどそれが改善されないまま表に出てきてしまいやすいのは当然のことだ。
 
2022年度の数学①が難しすぎて平均点が38点(前年58点)になってしまったのは、
まさしく難易度調整を間違えてしまった例の一つだと思うし。
 
ともかく、僕は本試ですらたまに暴走する共通テストにおいて、例年より作らなくてはいけない問題が多い中、旧課程の試験を受けるのに及び腰になってしまっている。
本試で難易度が乱高下する分には、相対的な影響は少ない。
だから新課程で受けるか……と考えた。
 
というか、新旧のほとんどが被っているから、+αで不足分を補うだけなので大した労力にはならない気がしているのもある。
Lv100からLv90にダウンして強くてニューゲームをやれる感じというのかな。
化学なんかは覚え直さなきゃいけない事が少々あるようだけど。
情報はもともと試験として点を取るために勉強したことはないから、新でも旧でも変わらないし。
大学入って塾のバイトでもすることになったら、新課程の共通テストを受けていた方が価値が高そうな気もしている。
 
まあ僕は新課程で受けるつもりです。
共通テスト模試なんかは、旧課程版をそもそも作らないだろうしね。