な「やっとだ!!!」
 
 
 
ボブッ
 
 
届いたばかりのソファーに2人で座る。
 
引っ越して1週間。

やっと家具が全部揃った。

買い物中のなぁちゃんは
 


な「ゆうちゃん、これとこれだったらどっち?」
 
 

どっちも変わらないけどなぁ笑
 
 

な「うーん、やっぱりこっちでいい?」
 
 

決まったなら次行かないとね!
 
 
 
な「あ、なぁが決めちゃったけど、いい?」
 
 

どうしてそんなに心配性なの?
 
 
 
「うん、いいよ!」

 
な「次はゆうちゃんが決めてね?」
 
 
 
そう言ったくせに、
 
 
 
な「ゆうちゃん、これ便利だよ!」

な「ゆうちゃん、こっちの方か人気だって!」

な「ゆうちゃん、オススメの方にしない!?」



結局全部なぁちゃんが決めてた。

1回1回なんのために私に確認を取ってたのか分からない笑

唯一ゆうが決めたのは食器。

家具を選ぶので疲れたなぁちゃんは食器を選ぶ頃にはただ後ろをついてくる子供みたいだった。



「色違いでいい?」

 
な「いいよー。」
 

「ゆうが赤でなぁちゃんは緑ね?」


な「うん。」



「グラス買う?」


な「どっちでもいいですよー。」



「木製とステンレスだったら?」
 

な「こだわりないです。」



前半に張り切りすぎるから後半は完全に疲れきっちゃってた。
 
 
 
 
 

 
子供たちもいなくて、ちょこも今はいない。

ホントのほんとに二人きりなのだ。

昔から言葉で伝えてあげたら喜ぶなぁちゃん。


せっかくなら少し照れるなぁちゃんを見てみたい。


私は悪だくみを考えた。


いつものように過ごすけど少しだけ、

 

ほんの少しだけ距離を近く接する。

 

 

、、、

 

 

やってから気づいた。

 

距離を近づけるってことはゆうが照れる可能性が高くなることを。

 

頑張っても我慢できない。

 



だって、かっこいいでしょ?

 

きれいだし、、もうヤダ。


すこしいじけながら布団にもぐるとすぐになぁちゃんも来る。

 

 

 


な「ゆうちゃん、怒ってる?」

 


 

はぁ、こんな予定じゃなかったんだけどな、

 

 

 

「怒ってない、」

 


な「じゃあ、考え事?」

 


「まぁ、」

 

 

な「こっち見て?

 

目見てお話したい。」

 

 

「話すことないよ、」

 

 

な「、、そっか、」

 

 

「っ、ごめん、」

 

 

な「なんでごめん?」

 

 

 

背後からかけられる言葉。

 

私だけ逃げてもだめだ。

 

ださい。

 

ちゃんと言おう。

 

 

 

「お話、聞いてくれる?」

 

 

な「うん、」

 

 

 

向き合ってなぁちゃんを見ると心配そうな顔をしてる。

 

 

 

 

「なぁちゃん」

 

 

な「、ん?」

 

 

「ゆう、なぁちゃんが好き」

 

 

な「、、、」

 

 

「、、、」

 

 

 

微妙な空気が流れる。

 

 

 

な「っ、心臓に悪い」

 

 


照れるとかじゃなくて、

 

余裕のないなぁちゃん。

 

はじめて見た。

 



な「今日、ゆうちゃん変っていうか


おかしかったから何かしたかなーって

 

ずっと一日中考えてたのに、、、

 

みーおんに電話して何か知らないか聞いたり、」

 

 

「え、みーおん?」


 

な「もぎさんにもメールして、


電話して、


でもみんな知らないっていうから。」

 

 

 

そんなに考えてたんだ、

 

自分のことに精一杯すぎて気づかなかった。

 

周り見れてない、、、




「ごめん、気づけなかった。」

 


な「好きです。」




結局、なぁちゃんに言われる。




な「ゆうちゃん、好きだよ」

 

 

 

再会してからも何度となく、

 

傷ついて、

 

逃げ出して。




な「なぁの方がもっと好きです。」

 

 


でも、どうしても諦めることはできなかった。


私はなぁちゃんが好き。


だから、これからは自分の気持ちを信じて過ごす。

 

これ以上も以下も嫌だ。

 

なぁちゃんといれてる今が最高に幸せ。


ずんも心愛もちょこも大切。


でも私の人生はこの人なしでは成り立たなくなる。

 

だからね?

 

ちゃんと、届いてほしい。


本当は、

 

好きじゃなくて

 


 

「大好き。」