「んっ、、」
あ、ここ、なぁのお家だ。
右手を見ると恋人繋ぎで握られている。
ふふっ、可愛い。
頬を撫でるとくすぐったそうにモゾモゾ動く。
だんだん目が開いて、
な「ゆうちゃ、、おはよぅ、、」
「うん、、おはよ。」
なぁちゃんはお腹に向かっても「おはよぉ」と言ってくれた。
な「ゆうちゃんの今の体の状態はどんな感じ?」
「つわりがひどいかな。
食べ物とかもあまり食べれないし、
匂いもあんまり得意じゃないかも。」
な「妊娠わかったのっていつから?」
「多分再会したてかな?」
な「相手は知ってるの?」
「言ってない。」
な「家族には言ってない?」
「言ってない。」
な「知ってるのは誰?」
「なぁちゃん、、、と、、もぎ」
な「もぎも知ってるの?」
「うん。」
な「2人だけ?」
「うん。」
な「もぎさんにはいつ話したの?」
「入院することになった、、時、」
な「入院!?」
「BARで、なぁが1ヶ月避けてたのか聞いて来たでしょ?
あれね、避けてたんじゃなくて入院してたの。
本当は誰にも言うつもりなんてなかったんだけどね。
もぎが来てくれたから、我慢できなくて話した。」
な「そうなんだ。」
「家族に伝えられないんだよね、」
な「そうだよね、簡単な話でもないしね。」
「でもなぁちゃんに迷惑かけるつもりはないよ!
昨日はたまたまだから、、」
な「ゆうちゃん、私、迷惑なんて言ってないよ?
頼って欲しいって思ってるよ?」
「、、うん。」
な「ゆうちゃんはなぁといるのやだ?」
「嫌じゃない、」
な「じゃあ、なぁのそばにいてくれないかな?」
「そばに?」
な「うん。
なぁのお家で過ごしていいよ?」
「ここに?」
な「うん。」
「うん。いる。
なぁのそばにいる。」
な「本当!?」
「うん。」
な「ありがとう。」
「こちらこそありがとう。」
ギューって抱きしめられて安心する。
「なぁちゃんって不思議だね。」
な「え?」
「なんかあったかくて、優しい。」
な「ゆうちゃんのこと好きだからかな?」
「好きなの?」
な「うん。好き。」
昨日聞いたけど、改めて聞くと恥ずかしい。