寒い日もまだありますが、圧倒的に春の気配を感じる今日この頃です。まだ羽根布団を薄いのに替える勇気はありませんけどね。春の特徴として頭が空っぽになり、うまく働きません。日本語を間違える回数もきっと増えてる。「春なんだから、しょうがないじゃないか」と名香智子の「レディ・ギネヴィア」も言ってます(あのマンガ、大好きで昨日も読み返しました!)皆さんも春を楽しんでいますように。

 

22年4月2日

 

母校にお花見に行ってみた。
自転車で10分。
あんまり近いのでなんだかサボりまくってた学生時代が申し訳ない。
あの頃もっとちゃんと寮にいてお当番もきちんとやって授業にも真面目に出ていたら、今こんなにやさぐれた気持ちにならずにすんだろうに。
不真面目だった40年前の自分にとても腹を立てている。
そのおかげでよその大学のサークルで楽しい思いをし、友人をたくさん作り、せいうちくんとも知り合ったわけだからそこはいいんだが、寮のお当番はしっかりやるべきだった。

 

いつもの年なら見事な桜並木は一般にも開放され、学内立ち入り自由なんだけど、今はコロナのせいで一般の観桜は中止。
入り口で守衛さんに止められてしまった。
「D館に行きます」「食堂に行きます」とか言えば入れたかもなんだけど、そういう施設も今、開いているかどうかわからない。
少なくとも現役の学生達しか入れないかもしれない。
しょうがないから入り口で写真を撮るだけにしておいた。

 

せっかくこんなに大学の近くに住んでるんだから、コロナが明けた暁には同窓生たちと一緒にお花見して旧交を温めたいなぁ。
うちにもぜひ遊びに来てほしい。
リアル・リユニオン、やりたい!
全部コロナ様のご機嫌次第だと思うと非常に腹が立つ。
私たち、元の生活を取り戻すことができるんだろうか?!

 

文書名 _[えすとえむ] いいね!光源氏くん 第02巻

 

今日のマンガはドラマにもなったえすとえむの「いいね!光源氏くん」全5巻。
平安時代の人が現代にタイムスリップしてきたらそりゃ驚くだろうな。
しかしさすが雅な貴族、驚きよりもまさるのが楽しみと美を求める心。けっこう現代を楽しんじゃってて、なりゆきによって家主となり、ふりまわされる現代の女性が気の毒だ。
古典もこうやって読むと面白いな。

 

22年4月3日

 

今日こそは井の頭公園を通り抜けるだけの花見でいいから行こう!と思っていたのに、朝起きたら雨。
ガッカリして、近くのスーパーや図書館の用事に切り替える。
小雨だったので電動自転車で強行したが、さほど濡れずにすんだのは幸い。

午後はのんびり映画を観る。
「ダークナイト」「ダークナイト・ライジング」を観たので新作「バットマン」が見たいところだが映画館にはあまり行かないので、家にDVDがあった「バットマン・リターンズ」を観てお茶を濁した。
ミシェル・ファイファーは「レディー・ホーク」以来の大好きな女優さんだし、マイケル・キートンも好きだ。

 

今のところうちのプロジェクターではDVDをつなぐ方法がないので、仕方なく65インチテレビの方で観る。
サブスク観るって選択もあったが、まあめんどくさかったということで。
途中まで面白く観たしずっと真面目に観てたつもりなのだが、はっと気がついたらエンド・クレジットになっていた。
不眠症のくせに、どうして映画を観てるとこんなにすやすやと眠ることができるのだろうか。
当面の課題だ。

 

息子から連絡があって、引っ越しは無事完了したらしい。
友達男子が2人手伝いに来てくれて、軽トラで運んだとのこと。
ただ、うちを出る時持ってった大塚家具の大きめの本棚、重さ20キロ以上はありそうなこれを3年前は1人でアパートの階段上って2階の部屋に押し込んだそうだが、今回出そうとしてもどうしても出せず、ついにあきらめて解体のお願いをしたという。

 

「入ったものがどうして出てこないの?」と聞いてはみたが、
「ペットボトルで魚を取る罠のように、入ることはできても出られないんじゃないかと思う」と首をかしげたくなるような返事が来た。


この本棚は最初3つあって、自炊を始めた時にひとつ処分し、ひとつは今もうちで使っていて、最後のひとつを息子が持って行ってマンガを詰め込んでいたものだ。
同じ本棚があっちとこっちにあるという絆になんとなく安心感を覚えていたが、それももうおしまいか。
21時近いにもかかわらず、「行って、手伝う!」と叫んでしまう、それが母親の狂気の一部なのだろう。
もちろんせいうちくんに止められたが。
なにせ行く先が等々力とか埼玉とか、遠いからねぇ。

 

本棚はまたそのうち新しいのを引っ越し祝いにプレゼントすることにして、転入届を出させなければならない。
それにはこちらで転出届を取って送るから、と言っておいたので、近いうちに市役所行かなくちゃ。

さすが埼玉で、今まで払っていた家賃の7割ぐらいで1Kの代わりに2Kが借りられる模様。
Gくんの真似をしてGoogleEarthで特定したら、なかなか小ぎれいなアパートだった。
築年数は行ってるが、マメにリフォームしてるんだろう。

 

「本棚なくなって、寂しいよ」と訴えたら、
「ごめんね。でもこれからも関係はもっと深まっていく一方だよ」と慰めてくれた。
ついにカノジョと周りも認める同棲を始めた、これが本当の巣離れなんだろうなぁ。

この先、いや、今すでにもう彼には両親よりも大切な人がいる。
これから彼の子供もそこに含まれるかもしれない。
でも、彼の心が非常に広くて、私たちやカノジョのお母さん、きょうだい、甥や姪や親戚全部を包み込むほどだったらいいな。

 

文書名 _[雨瀬シオリ] ここは今から倫理です。 第01巻

 

今日のマンガはこれまたドラマになった雨瀬シオリの「ここは今から倫理です」既刊6巻。
最近のドラマ界はマンガにネタを求めすぎてると思うんだよね。
ちょっといいなと思うと、原作はマンガ。
脚本家の人にはテレビ作家としてのプライドを持ってやってもらいたい。


雨瀬シオリのちょっと暗い絵で描かれる倫理の先生は常に鬱屈してはいるが、生徒にも人間的に最大限誠実に対応しようとする、素敵な男性だ。
絵の魅力と相まって、独自の世界を作り出している。
倫理ってそもそも高校あたりの「おみそ教科」で、困ったら取っとけ、みたいな位置づけじゃない?
それで食っていこうとすればプチ哲学者にもなるわなぁ、というのが最大の感想。
でも、こういう先生、もっといてほしいな。

 

22年4月4日

 

夜、ちょっとだけ地震があった。
引っ越したばかりの息子の家で荷物の山が崩れてはいないかと、あわててメッセージを送る。
そしたら、「外にいたから気づかなかった。荷物はほとんど片づいたみたいだよ。収納がたくさんあるから」と返信が。
これは後片づけを全部カノジョにまかせてるな、と非常に申し訳ない気持ちになる。
カノジョは本当にこんなにふらふらした男でいいんだろうか?

 

GW過ぎてコロナの様子がおだやかだったら、日光の方に温泉旅行に行こうと思ってる。
昔、小学4年生ぐらいの時に友人たちとのドライブ旅行で東照宮に連れて行ったら「ボク、車の中で待ってる。ゲームしてる」と全然観光する気がなかった息子も、20歳過ぎぐらいの時には1人で東照宮はじめいろいろ見に行ったそうだ。
やっぱりああいう渋い観光は年齢を選ぶのか。

今回も乗り気なので、運転は息子に任せるつもりで朝早く埼玉に迎えに行こう。


そのためには車を夜中に借りなければならない。
こないだはレンタカー屋さんが閉まる直前の20時に借りて安いコインパーキングに入れておいたが、今回はおススメされたアプリを使ってみたい。
登録して予約しておくと、夜中に車がぽつんと置いてあって、「Bluetoothで開けてキーをゲットできる」らしい。

 

本当にそんなすごいことができるのか、慎重(小心ともいう)な私としては本番前に試しておきたい。
そこで、GW中にそのアプリで予約してテストを行うことにした。
うまくいったら鎌倉方面でもドライブして大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を偲び、また戸塚に行ってケーキ買い、北上して息子たちの家で引っ越し祝いのケーキを食べよう、という遠大な計画。

さすがに長距離なので私も運転した方がいいだろうから、うまいこと薬を抜いておこう。


息子は機嫌よく「来て!」って感じだ。
カノジョはフルーツのケーキが好きで、苦手なものはないんだって。
私みたいに栗はイヤだ、ガレットは苦手だなどと好き嫌いがないのは素晴らしい。

 

けっこうしょっちゅう息子には会ってるなぁと思いつつ、いつどこへ行ってしまうかわからない鉄砲玉、いや風船ぐらいの適当さかな、とにかく会えるうちに会っておかないといつまでも同じところにはいないかもしれない。
一方でこのまま子供ができてデキ婚して、生活費を稼ぐのに追われる小市民になるかもしれない。
本当に博打のような人生だ。

 

でも、彼が幸せだと思えるなら応援するよ。
私たちの人生じゃなくて、彼の人生だから。
彼に我々の価値観を押しつけてこなかった、彼にとっての幸福を優先したという誇りがある。
彼が満足している限り、結末にがっかりすることはない、と思いたい。
目標を親に決められたり変なとこに設定した結果、どうやっても幸せになれない迷路に迷い込んでしまう人も多いと思う。
きっとアルフィーだって「自分の磁石を大切にしろ!」って歌ってるはず。

 

文書名 _[羽海野チカ] 3月のライオン 第01巻

 

今日のマンガ、これまた有名すぎて手を出すのを控えていたんだが、こないだ読み返したらやっぱり広く宣伝したくなったので取り上げる、羽海野チカの「3月のライオン」既刊16巻。(ドラマや映画や藤井聡太がとっくに宣伝しまくってくれているとは思うが)
まだ読んでない頃、友人数人相手に「将棋、でしょ?なんか難しそう…」とためらっていたら、
「絶対にうさちゃんのどストライクだから!れいくんはうさちゃんの理想のタイプ!」と折伏されてしまった。
そして読んでみたら、本当にこれ以上ないどストライクだった。
どうして小学校のクラスメートは遠足バスでれいくんの隣に座ってあげないんだろう、私だったら即座って、迷惑がられても話し続けたのに。
そしたら中学ぐらいではもうカノジョになってて、ふふふ、ひなちゃん、キミの出番はないぞ!
もっとも私と遊んでたれいくんはきっと永久に芽が出なかっただろうが。

 

22年4月5日

 

せいうちくんが時間を作って市役所に行き、息子の転出届を出して転出証明を取ってきてくれた。
これを息子に送り、彼が向こうで自分で転入届を出せば、生まれて初めて彼は親と別のところに住んでることになるわけだ。
世帯は分けたが、カノジョのお母さんにナイショで同棲してる以上、住民票を置くのは違うだろう、と息子も我々も考え、郵便なんかの転送はお願いしたが住民票上は彼はずっと元のマンションから千駄木、そしてここへついてきてたのだ。

 

ああ、やっと役所から彼が何かを滞納してるって郵便が来なくなるし、カードの引き落としができてなくても知ったことではない。
彼も少なくともこの1年はバイトにいそしみ、コント活動をしながら地道な生活の道を作っていく所存のようだ。
そんな彼を理解し、寄り添ってくれるカノジョの存在が何よりありがたい。

 

文書名 _[麻生みこと] アレンとドラン 第01巻

 

今日のマンガ、また出してしまった、麻生みこと好きなんだなぁ、いっそ全部紹介したいが、ここでは「アレンとドラン」既刊5巻まで。
「ぼっち上等!」「人間関係めんどくさすぎ!」と大学ゼミ等でも大いに引かれながら、趣味はマイナーな映画を観ること。
ウッディ・アレンとグザヴィエ・ドランに代表されるような「通」な映画をそうとも思わず見まくっている。
でも、下宿の隣の部屋のバーテンくんが気になり始めて店に通い出すわ、大昔に名作1本撮った大学の先生からも目が離せず、青春混迷中の林田さん、通称リンダさん、今日も授業サボって映画祭だ!
恐ろしいことに、出てくる映画で知ってたの「ライフ・イズ・ビューティフル」だけだった…

 

22年4月6日

 

2週に1度の心療内科に行く。
まずパン屋さんに電話でくるみロール6個を取り置いてくれるようにお願いした。(遅い時間になると売り切れちゃうから)
そして電車で街に出る。

思い切って早い時間に出てきたし、せっかくの大きな街だからいろいろ買い物をしよう。
息子のジャージ(家での着替え用)、私の夏用ゆるゆるキュロット、ADIDASのスポーツブラ、100円ショップではトイレに飾る小さな鉢植え(前のは見事に枯らしてしまったので、丈夫そうな多肉植物と竹の2種類を買ってみた)、色と模様がきれいなタオル2枚、ここでそろそろ時間になったのでクリニックに行く。
大荷物だ。

 

ドクターはあいかわらず機嫌がいいおじさん。
「で、どうです?」と聞かれて、いかに落ち込んでいるかいかに生活が灰色か訴えるわけだが、今日は買い物してるからホントはちょっと元気かな。

でも、せいうちくんみたいないいダンナさんに養われて何もお返しができておらず、ずるい人生を送っているという悩みは常にある。
そこを話してみた。


「家事はなんでもやってくれます。ゴミ出しとか洗濯物を取り込むとかそんなレベルじゃありません。シャンプーや洗剤の容器が空になりそうだったらその辺に置いておくといつの間にか満タンになって所定の場所に置かれています。食料品の買い物も全部行ってくれますし、料理も全部彼です。私は引っ越してからディスポーザーに触ったことがありません。お風呂もいつの間にか洗ってあるし、Amazonの荷物は開けっ放しにしておけば段ボールは始末され、中身はきちんとふさわしい場所に入ってます。こんなによくしてもらって、しかもそれなりに出世してるんです。私は洗濯以外何もしない寄生虫です」

 

ドクターは腹を抱えて笑っていた。
「それで大会社で出世してるんだもんねぇ。あなたに会わなかったら、3年留年した挙句退学になってたんでしょ?」


「たぶん。私がいるから粘りましたね。もし退学になってたら、家の人たちは彼を2階に閉じ込めて、『アメリカに留学中』とか『司法試験にチャレンジしてる』とか言ってごまかしてただろう、って本人が行ってます。『そして挙句に僕は金属バットで両親を殴り殺していただろう』って」

 

「今の状態と金属バットじゃ天と地ほどの差があるねぇ。あなたはね、もう神さまなんだよ。受験に苦しんで大学生活に意義を見出せなくて病気になってた彼を、あなたの人間的な魅力が救ったんだよ。最初に会った時、彼はあなたをどう思ったんだろう?」

 

「『こんなに人の眼を真っ直ぐ見て嘘偽りのない言葉を語る人は初めて見た!』と思ったそうです」

 

「そりゃやっぱり神さまだ。僕もね、こういう仕事していていったいどれだけの人が救えるんだろう、って悩むことがあるんだけど、あなたはとにかく一生をかけて人ひとり救ったんだよ。犯罪者になったかもしれない危険な淵にいた人を導いて、社会で有用に働く人に変えたんだよ。これは本当にすごいことだよ。あなたの人間性がやり遂げたことなんだと思うなぁ。だから、『私はすごい!えらい!』と思っていればいいんだよ」

 

「たまたま相手が彼でしたから」

 

「彼はまた、謎だよね。ちょっとADHD気味でぼーっとしてるけど、前にあなたと一緒に診療に来た時、僕があなたについて間違ったことを言うとことごとく論破してきましたからね。いくら近くで見てるからって、医者がひと言もない状態でしたよ。あなた方はそれぐらいお互い理解し合って、助け合って補完し合っているんだね。これまたすごいことだ。だって彼、全然そういうタイプに見えなかったもの。真面目でおとなしい人だと思ってたよ」

 

とまあこんな世間話のようなことをしゃべって、薬を2週間分もらって、2週間後の再診の予約もらって帰るわけ。
少しは私のためになってるのかな。その辺がよくわからない。

 

帰りはブックオフによって、よせばいいのに8巻セットの「極主婦道」と文庫本を3冊買って、マイバッグはもうパンパン。
それで最後にTOPSに寄って細長いケーキを1本買う。
明日、あさってとせいうちくんと食べよう。

 

名古屋のCちゃんが「鈴懸の苺大福が終わらないうちに」なんとか時間を作って新居を見に来てくれるそうだ。
食事の難しい猫の、お食事タイムの合間に新幹線で東京に来てランチして家を見てくれるって言うんだから豪傑だ。
彼女の挙げた候補日を全部「空いてるよ!」と即答したので、
「あら、お忙しいせいうちさんに確かめなくてもいいんかいな?」といぶかしがっていた。

「女子会のつもりだから、彼は勝手にやらせておくよ。それともワイン要員と出世祝いに彼が必要?」
「そうねぇ、やっぱりお会いしたいわ。楽しみにしてます」とのことで、せいうちくんも入れてイタリアンランチになった。
この辺はそんなに拓けてないから、Cちゃんが満足するほどの料理やワインが出て来るかどうかは保証の限りじゃないんだけど。

 

夜、接待で遅くなったせいうちくんとリビングの一角にあるパーティションを動かして息子たちが遊びに来た時にくつろいでもらうスペースを作る実験をし、
「やっぱりせまいねぇ。ものすごい『閉じ込められ感』があるよ」と言いながら、そのままそこでプロジェクターの実験。
やはり狭くて距離が足りず、画面が70インチぐらいになってしまうんだが、画質は素晴らしい。
「幻燈には幻燈の良さがあるね。テレビでは味わえない」としばらく「スパイダーマン・ホームカミング」を観てから寝た。

 

あさってバスで別の街に「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」を観に行くつもりだから、今のうちに前の2作を観て「お勉強」しておこうかな。
こういうの、すぐ忘れちゃうんだよね。

せいうちくんの前に今日のお買い物を広げて、セシールから届いたパジャマを着て、少々の消費は気晴らしになるなぁと改めて思う。
お給料が入らなくなって年金が少なかったら、こんな風に自由にものは買えないだろうな。
「お金がない、お金がない」と思って暮らすのはつらいだろう。
今いくら貯金をしても、自分たちの寿命がわからない以上、絶対の安心はないわけだから。
その時は息子に養ってもらうんだろうか?!

 

文書名 _[座裏屋蘭丸] Coyote コヨーテ 第03巻

 

今日のマンガは座裏屋蘭丸(ざりやらんまる)「コヨーテ」既刊5巻だが続きは出るのか?
すごく気になる展開なんだけど。
ペンネームから何となく想像がつくように、BLです。
しかも若干人外。
同性で、生き物としても種類の違う人狼と人間の性的な求め合いはせつなくてきゅんきゅんする。


好きだったらやりたいよね。
特にBLを好むわけじゃないんだけど、一般マンガが寝ぼけた青春ものでお茶を濁してる間に、喉元に刃物を突きつけるような切実な愛を語ってくるよ、BLは。
ひたすらエロいやつってのは、あれは女性の復讐かと思うので気にしないことにして、精神的に求め合う時、性も国籍も人種も生物としての枠すら超えてしまうんだ、とひたすらロマンティック・エロティック。
早く続き読みたい。

 

22年4月7日

 

午後、週に1度の整形外科のリハビリに行く。
担当のおにーさんがていねいで、あまり無理を言わないところが好ましい。
と言うか、私はすでに「あまり無理を言ってもしょうがない老婦人」に分類されているのかもしれない。

最近疲れているので、歩き方の歪みが大きくなっている。
そうするともともとO脚で内股の私は、膝の内側への回転が強くなって負担がかかるようだ。
「内股」と「O脚」は相反する概念のように思われがちだが、「内股O脚」と呼ばれる脚の形は女性に多いらしい。

こないだZOOM飲み会で、「O脚でどうして膝の内側の軟骨がすり減るのか。逆に外側がすり減るんじゃないか」とひと議論あったが、絵にしてみるとよくわかる。(下図参照)

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相当いい加減な絵だが、こういう理由で私の膝の内側の軟骨はすっかりすり減って骨同士がこすれ合ってささくれ立つ状態になってしまったのだ。
いったん失われた軟骨はコンドロイチンを飲もうがヒアルロン酸を打とうが(滑りが少し良くなるだけの一時的な治療)回復しないので、ひどくなったら人工関節にするしかない。
その前に「高位骨切術」とかあるようだが、これからの人生でもう二度と手術は受けたくないと思っているので、どうしてもやるんだったら1回にしておきたい。

 

腿の「大腿四頭筋」を鍛えることで膝にかかる負担を減らせるようなので、リハビリのメニューにもそこを鍛える体操がたくさん入っている。
問題は私が家でほとんど体操してないことだけだ。
でも膝痛いから、もうちょっと真面目にやろっと。

 

文書名 _[山下和美] 寿町美女御殿 第01巻

 

今日のマンガは山下和美の「寿町美女御殿」全4巻。
この人のは何を紹介しても名作で、まだまだ「柳沢教授」とか「不思議な少年」とか「ランド」とかいろいろあるんだけど、今回は一番の怪作だと思っているこれを。
100才になっても美貌と色気を忘れず、世界を股にかける美魔女ばあちゃん。
山下和美は年寄りを書かせると無茶苦茶うまい。
ふりまわされる下宿の住人や家族も一筋縄ではいかない連中で、さて、一見ただの下宿屋である「美女御殿の地下はいったいどうなっているのだろうか。
「人生について考えたくなったら山下和美」でマチガイなし。

 

22年4月8日

 

ファンタビ

 

天気のいいうららかな4月、せいうちくんがお休みを取ってくれたのでバスで他の街に行って映画を観ることにした。
私の好きな「ハリー・ポッター・シリーズ」のスピンオフ作品である「ファンタスティック・ビースト」の最新作、「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」。(ネタバレあり)


予約しておいたので楽々。
シネコンに慣れちゃうと昔の「空き席ができるまで立って待つ」映画館はもう考えられないなぁ。

 

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今回も若き日のダンブルドアはジュード・ロウなのに、グリンデルワルドは何の事情か1、2作のジョニー・デップから他の俳優さんに変わっていた。
ジョニデのグリンデルワルド、ロックな感じで良かったのに。

相変わらず途中で思いっきり居眠りしてしまい、あとからせいうちくんに聞いたら、「キリン騒動以外、ほとんど何も起こっていない」と聞いてひと安心。
アバーフォースが弟であることも妹アリアナが亡くなったことも知っていたのでそんなに困らなかった。
でもアバーフォースに息子がいたとは知らなかった。
意外だ。ただの隠遁した酒場のオヤジだと思っていた。

 

楽しく映画を観たあとはお食事。
せいうちくんがいいイタリアンの店を調べておいてくれたので行ってみる。
安くて薄々でチーズたっぷりのピッツァが素晴らしかった。
茄子とトマトのパスタも。
ガマンできずにアンチョビとニンニクの入ったピッツァ・マリナーラをもう1枚頼み、2人ともお腹いっぱいになった。

 

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駅が地下に潜った関係で広い敷地が確保でき、シネコンや新しい店がたくさんある成長中の街だった。
老後はこっちの老人ホームに入るのもいいなぁ。
もっともその頃には映画館も喫茶店もあまり使うことはないんだろうけど。

店を出る時にググったら、近くの丸井にTOPSが入ってるのを発見した。
おとといも買って食べたけど、せっかくだから今日も買おう。
カロリー的にはたいそう恵まれた日となった。いいのか、我々。

「いい街だね」
「これからもたびたび来ようねぇ」と声を掛け合いながら帰る。


今からお昼寝をして、目が覚めたらお風呂に入って定例ZOOM会だ。
晩ごはんはさすがにパス。
GWを少し先取りしたいい休日になった。
せいうちくん、働きすぎなんだもの。
月曜も休みを取ってくれたから、ますますのんびりできる。
家のプロジェクターで「ハリー・ポッター本編上映会」でも開こうかな。
せいうちくんがデッキつないでくれたら、DVDは全部持ってるんだ。
でも大人のシリーズの方が魔法や格闘が派手で面白い気はする。
ではでは、とりあえずおやすみなさい。

 

文書名 _[山田参助] あれよ星屑 第01巻

 

寝る前に今日のマンガを。
山田参助の「あれよ星屑」全7巻。
第二次大戦後の闇市で頑張って生き残る上官と部下の話。
山田参助にしてはホモ要素が薄く、むしろ女郎屋で頑張っていた。
しみじみしたいい話。
タイトルの「あれよ星屑」は周りに聞くと2説あり、「あらまあ、星屑」的な使い方、と言う人と、「星屑よ、在ってくれ」だと言う人に分かれる。
私自身はロマンチックでもあり、後者の説を取っているが、正しい日本語としてはどうなんだろう。