あの日は確か、当時通っていた教室の仲間と広島に旅行に行っていました。旅行と言っても日帰りです。小学生だった私は、母を保護者として参加していました。
本場のお好み焼きを食べたり、原爆の歴史を学んだり、呉の戦艦を見学したり、広島といえば…といった体験・経験をしました。
朝早くから夜割と遅くまで母と出ていて、家に帰った時には仕事帰りの父が不機嫌で酒を飲んでいました。
うちのあるあるで、「言わなきゃよかった」「やらなきゃよかった」「見なきゃよかった」「近付かなきゃよかった」…など、いろいろな「○○しなければよかった」という後悔が多々あり、この日もまさにそうでした。
家に帰った瞬間、いやなニオイがしました。玄関までアルコール臭が漂って、重々しい空気でした。
あ、これはダメだ。
触らぬ父に祟りなし。
そう思った私は、息を飲んで帰宅後直ぐにお風呂に入りに行きました。
家に入った瞬間の重たい空気感に押されて父の顔も見ずお風呂に直行し、ただいまも言わなかった私。まずいかもと思いつつ、今にも何か怒鳴られそうな雰囲気から逃げました。
母は母で、父が食べたであろう夜ご飯後の食器の片付けをもくもくとしていました。
私の後に母もお風呂から出て、リビングでのんびりしていた時に事は起こりました。
父が自分の飲んでいた酒を私達にかけてきました。
何も言わず、凄い形相で。
「なにするん!?!?!?」
ビックリして呆気に取られっぱなしの私でしたが、母は応戦していました。
父は、私と母が楽しんできたのが気に食わなかったのです。その憂さ晴らしをダイレクトにこちらに向けてきました。
そもそも、1日を最高の気分で、ハッピーで終われる事なんて、基本はありません。
良い事があればその倍で悪い事がある。
これは私が今でも本気で思っている事です。身をもっていろんな場面でそうなってきた気がするので、この考え方は幼い頃からずっと拭えません。