ひと月ほど間が開きましたが

恋愛遍歴シリーズの続きです


 

大学1年の夏にトラブルを起こし

英さんと会うこともなく

秋から冬にかけて深夜バイトしてました

 

その頃の私の大学生活は最悪な状態

 

午前中の必修授業には

朝起きられなかったから…出席できず

午後の選択授業では居眠りばかり

 

大学生の本分を見失うような日々でした

 

 

そんな大学生活でしたが

気の合う友人ができました

 

予備校時代の友達の友達でしたが

不思議と話す回数が増えていき

予備校友達よりも仲良しになりました

 

学部は違いましたが

後期の最後のコマの選択授業で一緒になり

授業が終わると私を起こす役目をして

 

時々バイクで家に送ってもらって

お茶飲み友達になりました

 

 

男性なのに、男らしさを感じない

雰囲気のやわらかい人でした

 

身長は私より少し高いくらいで小柄

優しい話し方でいつも笑顔でした

 

趣味は男子らしくて

自転車にバイクに車にカメラ


自転車がとくに大好きだったので

転ちゃんと呼ぶことにします

(実際に『ちゃん』付けで呼んでました)

 

自転車は部品から自分で組み立てて

速度計をつけて車と変わらない速度で飛ばしてました

 

スピード狂で車も飛ばすことが多く

誰かを乗せた方が安全運転できるからって

助手席に乗ってほしいと言われてましたね

 

私は転ちゃんと心中するつもりはないって

断ることが多かったです

1年後に上京した妹にその役目を押し付けてました

 

 

私より女子力が高くて

服装にも気を遣っていて

私にもアレコレ助言してきました


甘党で色んなスイーツを知っていて

よく手土産持参でお茶しに来てました

 

たくさん色んな話をした気がするのですが

何を話したのかよく覚えていません


楽しく会話することが多かったかな



見た目はへらへらした感じでも

真面目な話をすると意外と暗くて

どこか生き急いでいる感じを受けたことは覚えています


スピード狂なのも心配で

いつか事故に遭うんじゃないかとヒヤヒヤしてました



仕事や恋の悩み相談も聞いていました


異性の友達


人として好きなのかもしれないけれど

互いに異性として意識していませんでした



転ちゃんには

バイト先に気になる娘がいるらしく

告白しようか迷っていました


彼女と楽しく会話はできるのに

付き合ってくれと告白する勇気がない


男女の行為についての話にも及んで

一番の悩みが

身体についてのこと


転ちゃんは

アレが小さいことに悩んでました


彼女にガッカリされたら

ショックで死んでしまいたくなる


そんなことも言ってました



当時の私はふたりしか知りません


レギュラーサイズ(英さん)と

超ビッグサイズ(格さん)

ゴムのサイズ比較から想像してのサイズ感です


小さいと言われても

どの程度のものか想像もつかなくて


気にしなくても大丈夫と言うものの

経験人数が少ない私では説得力が乏しく

ただ根拠のない励ましでしかない



ある日のこと

何の流れでそうなったのか忘れましたが

試しに行為しようということになりました


付き合っているわけではなく

恋愛感情と言えるような気持ちもなく

友達としての関係なのに


お互いにフリーみたいな状態だし

まぁいいかなって


今振り返ると安易ですよね…

当時はひどい扱いばかりだったので

愛し愛される行為という認識はできませんでした


お酒が入っていたかもしれません

25年も前でうろ覚えです…



私は彼氏とはっきり別れてはいないけど

半年近く会うことも連絡すらなくて

自然消滅…してる?


転ちゃんは付き合う前の状態

まだフリー…といえる?


嫌いな相手ではないし

行為できるんじゃないかと

その程度だったと思います



転ちゃんのソレは

確かに小さかったです

片手でほぼ収まるくらい


真っ直ぐに固くなりました


驚いたのは

表面が波々してました

ギザギザなホースみたいな感じ


色んなサイズや形があるんだな

人により違うものなんだな

そんなことを思っていました


大きなサイズで経験アリの私では

もしかしてユルく感じるかもしれない


やってみようと何故かなっちゃったけど

逆に自信を失わせてしまうかもしれない


変な心配をしてました



でも、そんな心配は不要でした


入ってきたとき

初めて気持ちいいと感じました


それまでの行為は

舐められたり触られたりでは気持ちよくても

入れてからは何も感じなくなってしまって


乱暴に動かれて痛くなったり(英さん)

大きすぎてキツくてどこかに当たって痛かったり(格さん)


思いやりのある行為って

こんなに気持ちいいものなんだ


そう感じました


転ちゃんは優しく触れてくれました

でも余裕がない様子も伝わってきます



行為が終わってから

気持ちよかったよと伝えました


転ちゃんは嬉しそうでした


このまま付き合っちゃう?


そんなことまで言い出したけれど


転ちゃんには好きな人がいるんでしょ?

自信をもって告白してきなよ

きっと大丈夫だから


そう言って送り出しました




それからしばらくたって

転ちゃんから告白したと連絡がありました


めでたくお付き合いできるようになったと


彼女が嫌がるだろうから

私には連絡を控えたほうがいいよ

そう伝えました



それでもたまにスイーツを持って

遊びに来てましたね


私が妹と同居してからは

姉妹の会話を聞くのが楽しいからと

引っ越し先にやってきては

晩御飯を食べて帰ることもありました




あの一夜の

たった1回だけの行為は

過ちではないと信じたい


転ちゃんに自信をつけて

私に行為の良さを教えてくれた


友達という関係が壊れることはなかった



その後も行為のことは

どちらも口にすることはなく

あれは夢だったのかもと思えます


不思議な経験です




転ちゃんからは

彼女との行為の報告は受けてました


話さなくてもいいって言うのに…

なんでも話しちゃうのよね


とりあえず

彼女とは一緒にいて楽しくて

身体の相性もよくて

とても幸せそうだということは感じました



嫉妬心なんて微塵も感じません


ただ…

転ちゃんが幸せそうで嬉しかった




転ちゃんは異性の親友


ずっと友達付き合いが続く

そう思っていました



でも…


お別れになってしまうのです