【★評価】 (五つ星評価)
大学時代から10年来の大親友であるトムとハンナ。性格も境遇も対照的ながら2人は互いを知り尽くし、恋人同士のように度々一緒に出掛け、ひいては何でも打ち明けられる男女の壁を越えた間柄だった。そんなある時、ハンナがスコットランドへ6週間の長期出張に発つ。するとトムは、いつも自分のそばにいることが当たり前の彼女と離れたことで、初めてハンナへ恋していると気付くのだった。そして、彼女が帰国したらこの想いを伝えようと腹を決めたトム。しかし、再会したハンナは、出張先で出会ったという恋人を連れてきていた。さらにその恋人との婚約を報告された挙げ句、結婚式での彼女の筆頭花嫁付添人(メイド・オブ・オナー)を頼まれ、結局その役目を引き受けてしまうトムだが…。
【レビュー】
好意を寄せていた女性が他の男性と結婚してしまう。
それをなんとか止めようと策を練る主人公。
シチュエーションこそ違うものの、
テーマとしては『ベスト・フレンズ・ウェディング』の男女逆バージョンです。
こういうことって、世の中で数多く起きている気がします。
結婚する女性が良口にする言葉。
「恋人にする男性と結婚する男性は違う。」
私はどうにもこうにもこの意見に違和感を感じてしまうのですが、
実際、かなり多くの女性がこう言います。
心から信頼でき、安心できる相手を見つけようとすると、
異性として魅力的な人は対象外になるのかもしれませんね。
この作品でいうと、主人公トムは「恋人にする男性」で、
結婚相手のコリンが「結婚する男性」。
どちらを結婚するのが本当に幸せなのでしょうか。
ハンナが選択した道は正しいのでしょうか。
これは、各国共通で男女間における永遠の難題かもしれません。
私は、このラストにはちょっと納得いかなかったな。
このタイミングでひっくり返るんかいっ!!
と突っ込むところです、ここは。
【基本情報】
原題: MADE OF HONOR
製作年: 2008年
上映時間: 101分
製作国: アメリカ/イギリス
監督: ポール・ウェイランド
製作: ニール・H・モリッツ
製作総指揮: カラム・グリーン タニア・ランドー
原案: アダム・スティキエル
脚本: アダム・スティキエル デボラ・カプラン ハリー・エルフォント
撮影: トニー・ピアース=ロバーツ
プロダクションデザイン: カリーナ・イワノフ
衣装デザイン: ペニー・ローズ
編集: リチャード・マークス
音楽: ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
【出演】
ミシェル・モナハン ハンナ
ケヴィン・マクキッド コリン
キャスリーン・クインラン ジョーン
シドニー・ポラック トーマス