あなたのお名前なんてーの?1 | Dear, Near Here

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いよいよ孫が生まれる!グランマデビュー近し。

上の画像は懐かしの芸人、トニー谷氏です。

子供のころによくテレビで見ていました。

強烈な押し出しのクセ強キャラで一世を風靡し

巨匠・赤塚不二夫氏の作品「おそ松くん」に出てくる

「イヤミ」のモデルにもなった方でした。

 

               

 

誰もが持っている自分の名前。

それは生きている間に一番多く声に出す言葉で、一番多く書く文字でもあります。

 

親から願いを込めて授かり、その子供がまた親となり生まれた子供に授け、生涯持ち続ける大切なもの、自と他を区別するアイテムとしても重要です。

 

「バンド名」も然り。そのバンドの「顔」でありサウンドイメージを担う名刺そのものですから、命名も当然慎重になりますね。

 

というわけで、今日は、リーダーもしくはメンバー全員が熟考したはずなのに、ちょっと不思議な名前がついているバンドを掘り返してみようと思います。深掘りではありません。鍬入れ式の時、砂山に軽くスコップを入れるあの感じでさくっと行きます。

 

 

最近前置きがどんどん長くなってきています(笑)が、よろしかったらお付き合いください。

 

☆ フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド

80年代に「リラックス」で衝撃的なデビューを飾り、強烈なビートやセンセーショナルな歌詞で話題をさらったフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド。名付け親はリードシンガーのホリー・ジョンソンです。Wikiによると、1980年にリバプールでバンドを組んだ時に、たまたまフランク・シナトラの映画「Frankie Goes To Hollywood」(PV集みたいなものですね)の広告が目に入ったのでそれをまるっと拝借してバンド名にしたとのこと。やがて彼らはワールドワイドな人気を得ましたので、バンド本体が名前に追いついたことになりますね。

 

では、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの曲で「プレジャードーム」をどうぞ。

 

☆ カジャグーグー

確かに珍妙なバンド名ですね。リアルで聴いていたころから不思議に思っていました。バンド結成時には「アール・ヌーボー」というバンド名を使っていたのですが、リードボーカルのリマール加入後の1982年にEMIと契約する際、心機一転のために「カジャグーグー」とつけたそうです。乳幼児が話す喃語「がー、じゃー、ぐーぐー」を音にした造語が由来だとか。派手好きのリマールのライフスタイルと彼が目指す音楽性が他のメンバーとの軋轢を生んで、リマールはファーストアルバムに参加した後、バンドを去ってしまいますが、やはりいろいろあったようです。

 

残ったメンバーはファーストとは違った音楽性を示したセカンドアルバム「アイランド」をリリース後、バンド名の「グーグー」も捨てて「カジャ」と名乗るようになるのですが、リマール在籍時のイメージが強すぎたためかミュージックシーンでは下降線をたどってしまいました。

私自身は断然セカンドの方が好きなんですけどねえ。

 

では、カジャグーグーの曲「ビッグ・アップル」をどうぞ。

 

☆ ヘアカット100

1977年にボーカルのニック・ヘイワードがバンドを結成した当初は「ラグビー」「ボートパーティ」「ペニワース船長」など、ギグのたびに違うバンド名を使っていて、メンバーも固定していませんでした。1980年、ロンドンに拠点を移してメジャーデビューが見え始めた時に「(バンド名を)どげんとせんといかん!」と考えてメンバー全員で徹底的に話し合った結果、ヘイワードが提案した「ヘアカット100」に落ち着いた、ということです。理由は「一番笑いが取れたから」だったそうで、最初から肩の力は抜けていたようですね。

 

ヘイワードの伸びのある声とスピード感のあるパーカッションや軽快なブラスが利いたサウンド、そしてプレッピースタイルのファッションがオシャレな感じでしたが、ギターはリズムカッティングしか仕事がなかったようで、腱鞘炎を起こさないか勝手に心配していました。

 

それでは、ヘアカット100の「好き好きシャーツ」をどうぞ。

 

思いのほか長くなってしまいましたが、実はまだネタが終わっていません。あと3つバンドをご紹介したいのですが、私のテンションが続きませんので今日はこれで終了といたします。

 

ではシメ曲として、冒頭でご紹介したトニー谷氏の「さいざんすマンボ」をご覧ください。炸裂するそろばん芸に震撼します。トニー氏が素晴らしいパフォーマンスを繰り広げている後ろで全く興味なさげに座って本を読んでいる男性にもご注目ください(笑)。ではまた。