愛おしい傷跡

先週の土曜日、ゆるふわ会にお手伝いとして参加しました。
総勢60名を超える方がご参加され、
先生の講演を熱心に聞いておられました。

私のメインのお手伝いは再建した胸をお見せすること。

その中で、とても印象深いことがありました。

私と同じ太ももで再建されている「もじゃ」さんのお話しです。

参加者の方に、「どうして太ももで再建されたんですか?」と聞かれた時がありました。

私は、
「術後は少し体重が落ちていて、両側分の脂肪がお腹から取れず、太ももを提案されたので、、」と答えました。
もじゃさんは、
「お腹にはとてもお気に入りの傷があって、再建のためにその傷の形が変わるのが嫌だったんです。」とお答えになりました。
もじゃさんがそのお気に入りの傷について語られた時、
心の底から愛おしさが溢れていて、もじゃさんの目に少しだけ光るものがありました。

私はその姿にとても感動してしまい、胸がいっぱいになりました。
(私はもじゃさんを思わずハグしたかったのですが、お互い上半身裸でしたので堪えました!)

私は自分の傷跡についてそんな風に考えた事はありませんでした。
と言うのも、私の乳がんは両側ともB領域、胸の下、内側に出来ていて、
傷跡はバージスラインに沿ってあり、
普段、自分の傷跡を目にすることはほとんどありません。

足の傷跡は正直あまり見たくないな~と思っていて、
保湿のお手入れをする際も、傷跡を見ずに触れた感覚でクリームやオイルを塗っています。

一方で、温泉で見る母の身体に深く刻まれた3つの傷跡は本当に愛おしく、
勇敢で強さを感じ、3回の手術を乗り越えてくれた母に感謝の気持ちが溢れます。

もじゃさんの姿を見て、母の事を思い出し、そして改めて自分の傷跡を見て、
思わず心の中で、「私よく頑張ったな」って愛着に似たものが湧いてきました。

私は個人的に、「がんサバイバー」とか、「戦う」と言う言葉が苦手です。

でも、この傷跡は勇者の証のように思えるのです。
勇敢に人生の困難に挑んだ私の大切な傷。
私が選択して、あえて作った意思の証。

みんなそれぞれ自分の傷跡に思いがあり、
色々な形で向き合っていて、
自分の傷もみんなの傷もみんな愛おしく思えました。

もじゃさんの愛ある姿勢に、考えさせられるものがありました。

自分の身体の傷跡に、
「お気に入りの傷」と誇りを持って言えるもじゃさんを本当にかっこいいと思いましたラブ





今日もお読みいただき感謝ですおすましスワン

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時々、視線を感じます。