HCUから病棟の個室へ
お部屋はとても日当たりのいいお部屋でした。
術後1日目
1月26日
HCUで長い夜を過ごした私は、
段々日が差して、明るくなって来た事にとてもホッとした気持ちになりました。
しかし相変わらず胸が痛く、腰に痛みがあり、声が全く出ず、
なにしろ麻酔酔いで気持ちが悪くて、
正直なところ、自家組織で再建したことの後悔しかありませんでした。
一般病棟へ移るために、
看護師さんが手術着からパジャマへと着替えさせてくれました。
とは言え、私は両側です。
身体に繋がれている管は、
胸からのドレーンが2本
太ももからのドレーンが2本
点滴の管が両腕に、
そして心電図と、
1時間ごとに測られる血圧計、
尿管と、足元には血栓を防ぐためのポンプが付けられていました。
とてもパジャマが着れる状態ではなく、
浴衣をレンタルしました。
(太ももの皮弁を考えていらっしゃる方は、術後はワンピースタイプの寝間着がいいかもしれません。レアですが、特に両側の場合は。)
本来はHCUで朝食を取るのですが、
私は気持ち悪さがあり、朝食を食べられる元気は微塵もありませんでした。
やっとの事で口をゆすぎ、ほんの少しだけお水を飲むのが精一杯でした。
11時頃、一般病棟のナースステーションの横にある個室に戻りました。
この日は絶対安静の日でしたが、気持ち悪さで身体を起こすだけでもしんどくて、
食事も夕飯のヨーグルトがやっとでした。
食後、夜8時半ごろから急に体調が悪くなりました。
とにかく気持ちが悪かったので、勇気を出してナースコールをして、
看護師さんから吐き気どめをもらいました。
その後、30分もしないうちに再び気持ちが悪くなりました。
手の痺れが指先から肘の方まで広がり、
息をするのが苦しくなり、
目を閉じていても目が回っている感覚がありました。
その後、結局、当直医のお世話になることになり、
お腹のレントゲンを撮ったり、
追加の吐き気どめなどを点滴してもらい、
大騒ぎの事態になってしまいました。
この日の夜は、たくさんの悪夢を見ました。
何とも言えないとても不思議な感覚で、
夢を見ているという自覚があり、
怖くて仕方ないけど、これは夢なんだというはっきりとした意識がありました。
だから、心も身体もとても疲れているのに、全く休まりませんでした。
手術の翌日も私にとってとても長い1日になりました。
乳がんの手術は卵巣卵管のリスク低減手術と同時でしたが、5時間ほどで終わり、その際も麻酔による気持ち悪さが若干ありました。
今回、麻酔科の先生との診察の時、その事を伝えましたが、私自身それほど深くは考えておらず、普段乗り物酔いもしないので甘く考えていました。
もしも、普段から乗り物酔いがあったり、
以前、既に手術の時に麻酔による吐き気を感じた経験がある場合は、
しっかりとそのことを伝えて対策してもらった方がいいと思います。
私は術後、この麻酔酔いに本当にとてもとても苦労しました。
今日もお読みいただき感謝です
お部屋はとても日当たりのいいお部屋でした。
