今でも後悔していること

乳腺外科を受診した後、その日のうちに遺伝子カウンセリングを受けました。

まず最初に家族のがん罹患歴のヒアリングがありました。
父方の祖父は肺の病気で亡くなり、祖母は大腸がん、父は9人兄妹でしたが、幼くして亡くなった伯父叔母がおり、成人した伯父と伯母は1人を残して全員がんで亡くなっていました
母方の祖父は心臓の病気で亡くなり、祖母は膵臓がん、母は4人姉妹ですが、母以外の3人のおば達は一人もがんに罹患していません。

改めて口に出し、一覧表にされていくのを見ると異常があってもおかしくなさそうだな、、、と思いました。

その後、医師からの遺伝子検査についての説明がありました。
遺伝子検査を受ける意義のようなものと、
どのようにして判定するのか、
それを知る事でどんなメリットとがあるのか、などだったと思います。
私にとって、今後の治療の方向性を決めるうえで検査を受けることはとてもいい事だと思うとの事でした。

その時、私はこの検査を自分が受けることが誰かにどれほどの影響を与えるかと言うことについてはあまり深く考えていませんでした。
そして家族にも深く考えることなく遺伝子検査を受けたことを言いました。

その後、結果が出るまでの約3週間、
遺伝子検査を受けたことの重要さに気づき、後悔の日々が続きました。

どうして兄に相談しなかったんだろう。
どうして家族に検査を受けたことを言ってしまったんだろう。

私は自分の乳房が温存できるか出来ないかだけの事で、
考えなしに誰にも相談せず、自分のことだけで遺伝子検査を受けることを決めてしまいました。

私は結婚もしておらず子供もいません。
しかし兄には家族がいて、息子と娘がいます。
もしも私の遺伝子に異常があったと知ったら、どんな気持ちになるだろう。
自分だけの事で、
それを知る事で、
誰かを苦しめることになったら、、、、

そんな考えが頭をめぐり、心から離れませんでした。
今もそれは心から離れず、後悔と罪悪感の中で治療をしています。



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