こんにちは、糖尿病専門医のあーこです
コメントもいろいろいただきありがとうございます継続していく糧になります🙏
インスリン治療のいろいろと1型糖尿病などのインスリン依存性糖尿病の難しさついての動画の復習です
1型糖尿病などのインスリン依存性糖尿病のインスリン必要量は体重あたり0.7単位であると言われてます。
肥満だったりインスリン抵抗性があがるとインスリンの必要量は増えてしまいます
インスリン治療をしている人にもいろんなタイプがあります。
インスリンについての動画でも話しているのですが、インスリンの分泌が落ちるほどインスリン治療の調整は難しくなるのですね。
例えば、大きく3段階にわけるとします。
①インスリン分泌が少し落ちている状態でインスリン治療をしている場合と、
②インスリン分泌がかなり落ちているけど枯渇しているわけではない場合と、
③インスリンが全く出ない枯渇している場合(IDDM)
は段階的に難しくなるんですけど、この最後のIDDMはコントロールが激ムズです。
難易度が易☆・中☆☆・難☆☆☆って感じです。
インスリンを早めに始めるという方は易☆の段階でインスリン治療をBOT(持効型インスリン1回と飲み薬など)で始めることもあります。
今回は③の方の難しさについてピックアップしますが、
③のIDDMの中でもグルカゴンというホルモンの影響などもあって、IDDMの中でも難しい人と難しくない人がいます。
だから1型糖尿病の人でも低血糖などもあまり起こさず6%くらいの人もいるし、
低血糖も起こしやすい上にHbA1cも10%くらいという人もいる⇦ここが最難関☆☆☆☆☆。
例えば、IDDMになってから、低血糖を起こしまくったり最初から血糖コントロール不良で経過している場合は自律神経障害なども相まってこの最難関パターンになることが多いです。グルカゴンのバランスも崩れて血糖変動が大きくなってしまいます
もともと難しいのに、さらにどんどん難しくなってしまう
インスリンのYoutube動画でも話したんですが、インスリン依存性糖尿病では強化インスリン療法かインスリンポンプ療法をしている方が多いと思いますが、
IDDMの人では
自分の膵臓でのインスリンの制御ができないので、ちょっとでも注射のインスリンが多いと低血糖になるし、インスリンが少ないと高血糖になります。
強化インスリン療法でも1単位ではなく0.5単位刻みでやっている人も多いですし、インスリンポンプ療法だったらもっと細かい調整ができます。
また炭水化物の量でインスリン量を決めるカーボカウントを行っている人が多いです。
そこまでしても難しい人は難しい。
ある程度診察の時にアドバイスできたとしても食べるものとインスリンの量を365日見張っているわけにはいかないので、結局ご本人にお任せするしかないということになります。1型糖尿病歴が長い方なんかカーボカウントがめちゃめちゃうまい方がいっぱいいます
③の方もそれ以外でも強化インスリン療法をされている方で、よく
先生の言った単位じゃないと怖いから自分でインスリンの量かえるとか無理だから
とか言われる人がいるんですが、
毎日同じものを食べるわけじゃないんだから多少その辺調整してくれていいのよー
むしろ食事によってインスリン量をかえない方が怖いのよー
と思っています(が自分でインスリンの量を調整することを嫌がる先生もいるみたいなので主治医の先生に従ってくださいね)。
①②の場合はインスリンの量をそんなにかえなくてもなんとかなるし
インスリン打ったら食べてもいいんや〜って発想になっちゃうとまたおかしなことになるので、そのままでもいいのですが
③や③に近い人は主体的に自分を管理するというか、自分でその都度打つインスリンの量を決めるなど自分の糖尿病治療に積極的に関わった方が良い方向に行くと思います
インスリンについて詳しいのはこちらの動画3つです
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