こんにちは、糖尿病内科専門医のあーこです
コメント・リブログいつもありがとうございます
本日は糖尿病の新薬のリベルサスというお薬についてです!
リベルサスとはGLP1受容体作動薬の飲み薬です
GLP1受容体作動薬のビクトーザ、トルリシティなどの注射を使っている方もいらっしゃるかもしれませんね
GLP1受容体作動薬自体についてもまだちゃんと記事にしていなかったなーと今頃気づきましたが、一応痩せる薬といわれるものの一つです
リベルサスはセマグルチドという成分ですが、
(リベルサスと同じ成分の注射はオゼンピックというお薬になります)
胃粘膜から吸収されにくく胃の分解酵素により分解されてしまうため今まで飲み薬はなかったのでGLP1受容体作動薬は今まで注射製剤しかありませんでした
それが今回、その成分に吸収促進剤をくっつけて飲み薬が開発されました
本来なら注射投与でないとダメだったものが飲み薬になったのです
ただちょっと飲みにくい&管理しにくい&高い
リベルサスの維持用量は7mgですが、1日分334円、3割負担で100円くらいです(1ヶ月3000円)。
まず飲み方ですが、
空腹の状態で、コップ半分の水と一緒に薬を飲む
服用後30分は飲食および他の薬剤の経口摂取を避ける必要がある
などまあまあ制約のあるお薬です。
良いところは
肝機能が悪かったり腎機能が悪くても使える
高齢者でも使える
GLP1受容体作動薬を使いたくても注射は嫌だという方が使いやすくなった
などでしょうか
まだ2週間分しか処方できないので(お薬が発売されて1年は大体のお薬が2週間制限になっています)、
なので今のところ、私の患者さんでは一人しか使っていません。
一人だけ、ご自分でこの薬について調べられて2週間に1回ずっと受診に来てくださる方がいるのです
そのかたは実際に体重も落ちたし、かなり食欲も抑えられ血糖値も安定しております
あと堀江さんが映画イベントの対談で「自費でGLP1受容体作動薬を飲んでいるが、飲むと好きなものでも全然食べたい気持ちがおこらない」と感想を述べられておりました
かなり食欲が抑えられるそうです
(※でも私自身はダイエット目的の自費での治療は推奨しておりません)
余談ですが、
インスリンが将来的に飲み薬になったら一番良いですね
飲み薬のインスリンはまだまだそうですが、数年後には週1回でOKのインスリンが出るようですよ