「寒くなったね」
「山が色づいてきたよ」
そう話しかける私に
父は無言で歩き続ける
アスファルトに視線をおとし
右手に杖をつき
苦しそうな息づかいで
「もう戻ろうか」
そう問いかける私の声に
答えることもなく
ただただ前にすすむのだ
父の心はどこにあるのだろう
父の目には何がうつっているのだろう
小さく丸まった背中に
私はまた話しかける
「あっ!ここは赤がきれいだね
おとうさん」
ふと立ち止まった父がひとこと
「もみじか…」
「山が色づいてきたよ」
そう話しかける私に
父は無言で歩き続ける
アスファルトに視線をおとし
右手に杖をつき
苦しそうな息づかいで
「もう戻ろうか」
そう問いかける私の声に
答えることもなく
ただただ前にすすむのだ
父の心はどこにあるのだろう
父の目には何がうつっているのだろう
小さく丸まった背中に
私はまた話しかける
「あっ!ここは赤がきれいだね
おとうさん」
ふと立ち止まった父がひとこと
「もみじか…」

