センパイウォーリアー



トゲトゲセンパイは伝説の戦士
あちこち神出鬼没に現れて戦いを挑むのだ
あまりに武芸が達者で相手にするのも大変
時には剣術、時には拳法、時には呪術
ありとあらゆる手段を用い
奇襲攻撃、先制攻撃 集団攻撃
向かうところ敵なし、楽勝だったって
羨ましい限り

何処か秀でているところよりどんなことでも器用にこなすセンパイ
ときに相反する武術を使う引く手あまたのセンパイ

もういや
やめたい

専門性がいかせない
何がしたいのかわからない
経緯も理由も後付で本当の経緯や理由は伏せられていて
よくわからない

ついていけないよ

ずっとずっとこんな風に
みていたかったのは
私はどんなセンパイを見ていたかったのか
わからなくなった

見ていたかったセンパイの姿が見られないと
なんだかセンパイがいなくなってしまったかのようで
悲しくなる、生きている気力や意味も失ってしまう弱い私

ほんとうに輝いているセンパイに
いつか会いたいのが夢だけど
夢のまた夢

お互いにその時まで生きていられるのか
わからないしね