3月下旬にJR静岡車両区から計5編成(3両×5)が自走回送されてきた211系電車はずっと三岐鉄道富田駅構内に留置されていたが最近新たな動きがあった。既に一編成は車両工場のある保々駅に留置されているが残りの4編成が6月中旬(13~14日か?)に2編成ずつ6両編成でED75重連機関車で牽引され東藤原駅まで移動されたのだ。現有の車両に比べ更に車幅の大きい211系は各駅を通過する際ホームと接触する可能性があり既に一部の駅ではホームが削り取られたようようながら駅を通過する際には最徐行で通過した。従って通常は富田駅から東藤原駅間の所要時間は約1時間ながら211系回送では倍の約2時間を要したらしい。三岐線内で側線数の多い駅は富田駅を始め伊勢治田駅や車庫のある保々駅そしてセメント貨物の発着駅である東藤原駅だが6両編成2本の211系電車は東藤原駅へと「疎開」したのだ。未だに改修・改造の時期や現有車両との置き換え時期は不明である。
【保々駅】
変わらず西藤原方隅っこの留置線に居たいた。
3月下旬に保々駅へ回送されたこの編成は今までずっとここでじっとしていたわけではなく何故かED45電気機関車に押されて保々駅構内の富田方にある保線基地の無架線区間へ押し込まれまた元のこの位置に戻されたらしい。
すると・・
撮影している時ゆっくりとセメント列車が到着し一旦停止。そして直ぐに東藤原駅へ向かって発車していった。四日市港にある太平洋セメントの積み出し駅から戻ってきた空車タキの牽引であるが重連機関車の吊り掛けモーター音の唸りは素晴らしい!!
【東藤原駅】
保々駅から電車で移動。
なかなか凝った仕様の駅舎だ。この駅でセメント貨車の入れ替えや発着が行われているため職員は多い。
ホームから貨物ヤードに211系電車が堂々の6両編成で2本留置されている。6月13~14日の深夜~未明にここまで移送されたのだ。どう見てもJR線の様相だ。回送中211系はパンタグラフを上げ尾灯は勿論室内灯も点灯されていたらしい。6両編成という長大編成の電車が重連機関車に牽引され各駅ではホームと車両が接触しないか確認しながら低速で三岐線を走行していたところを見たかったなあ。三岐線の各駅ホームの有効長は3両分しかない。
こりゃ素晴らしい眺めだなあ・・。矢張りどう見てもJR線駅構内の風景じゃないか! 特に鉄道にこれと言った興味を持っていない近隣の住民もこのJR車両を見て「何事!!??」と驚かれたことだろう。
向こうには太平洋セメント工場のプラントが見える。
反対側から見ると石灰石採取場所である藤原岳を背景にしたこの風景は何だかJR御殿場線の様な・・(知らんけど)。
【伊勢治田駅】
保々駅へ戻る帰りの電車の後部展望・・
この駅にも複数の貨物側線があるが現在本線寄りの1線のみ貨物列車の出入りに使用されているのみで側線群のレールは赤錆びた状態。ずっと以前にはここに廃車機関車群が留置されていたが今は炭酸カルシウムやフライアッシュの輸送を担う古いホキが数両留置されている。今回211系の留置場所としてここが使用されないのは夜間駅が無人状態になるかららしい? 確かに留置車両から部品を盗むふとどき者が少なくないからなあ・・。
【三岐鉄道富田駅】
211系が全てこの駅から移動し留置線が空っぽになったのを確かめに来たのだww。
三岐鉄道本社屋。以前は震度3でも倒壊しそうな木造建屋だったが美しく建て替えられた。
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確かに空っぽ!! まあ当たり前だけどww
5月頃留置されていた車両のパンタグラフの点検やED45機関車による相互連結・解結が行われていたらしいが東藤原への移動準備だったのだ。
ところで今回何故211系全編成が富田駅構内を去ったのか?? それに関してなるほどな予想をしている方がおられる・・『さらにまたJR側から譲渡される211系編成を留置する場所の確保では?』・・私もそう思う。
現在三岐線には西武鉄道から譲渡された3両編成5本+2両編成3本が所属している。既にJRから三岐線に入線した211系は3両編成が5本であるから単純に考えるとあと3編成が必要となる。そして現在JR静岡管内では急速に211系の置き換えが進められており車両譲渡には好都合な時期なのだ。
果たして今後譲渡される車両が2両編成なのか3両編成なのかは分からないが三岐線では昼間帯の3両編成列車の運行は必要ないようにみえますなあ・・。
今後の動向がますます楽しみ!! それにしても三岐線車両の動きを深夜を含め逐一YouTubeで動画配信される方がおられるのだが情報源はどこなのかなあ・・。まあそれを元に動いてる私なのだけれどww。




















