かねてより撮っておきたいモノが二つあった。いつ行こうかなあと思いつつ一年ほど過ぎてしまった。今日(3月19日・日)は風はあるものの雨上がりのいい天気! よっしゃ行こう!!!

 

 まずは地元伊勢鉄道鈴鹿駅から10時17分発の快速「みえ」に乗車。名古屋までの切符を買うといつもの馴染みの駅員氏が「あれ? どっか撮りに行くの?」と。行先は新幹線岐阜羽島駅。岐阜方面は三重から行くには一旦名古屋まで出ないといけないのでめちゃくちゃ不便なんだなあ。

 

 名古屋到着。2両編成の快速「みえ」は結構混んでいて座れなかった。

 

 さて名古屋駅から岐阜羽島駅までどうやって行こうかなあと考えとにかく早く行きたかったので久しぶりに新幹線に乗ることにした。名古屋駅コンコースは激混み。券売機はクレジットカードも使えて便利になったものだ。もちろん一駅先の自由席だから特定料金。「こだま」の自由席は前後先っちゃにあるからとどんどん後方へ歩いたのだが「あれ??」・・ずっと指定席!!」。よく見たら乗ろうとしている列車は「ひかり」だった。結局10分の乗車だから指定席16号車のデッキで立っていた。

 

 岐阜羽島駅に到着! いやあ当たり前ながら実に速い! 乗ったのは N700A 新大阪行き「ひかり」。

 

 岐阜羽島駅に降り立ったのは初めてだ。

 

 こちらは言ってみれば駅裏。高い建物は何もない。ホームから南方に多度山が見えその東南端が桑名。我が地元三重には新幹線は通っていないが岐阜羽島駅に到着寸前桑名方面が見える。と言うことは桑名から新幹線が見えるのかなあ・・??。

 

 さて何故岐阜羽島駅? それは新幹線車両を撮りたかったからだ。私ほどの高齢者(^^)になると言うまでもなく0系~100系~300系に乗ってきたが写真が一枚もない。だから現在N700系になった新幹線を記録しておこうと思ったのだ。岐阜羽島駅を選んだのは・・1)人が少ない・・2)周りに何もない・・3)ホーム柵がないから。

 

 上りホーム。列車が来ない時間帯にはホーム上に誰も居ない。多分真冬は冷たい北風が吹き抜けるんだろうなあ。

 

 岐阜羽島駅の構造は他の駅とは構内配線が異なる。真ん中に上下通過線(本線)が2本・島式となっている上下ホームの内側には待避線(副本線)がそれぞれ1本・更にその外側にはそれぞれ通常では使用されない待避線(副副本線?側線?)が設けられている。そもそも何でこんなとこに新幹線駅を設けたのか?? 初めっから大勢の利用客は期待されておらずしかしこの先の関ヶ原は豪雪地帯。雪で列車が遅延したり運行不可能になったりする。そういう緊急時にこの駅は列車を退避させたりまた折り返し運転が出来るように重要な役割を担うのだ。まあもう既に死んじまっているが当時の大物政治家が暗躍し駅を誘致したという話はあるけれど。その爺さんは女房と共に銅像となって駅前に立っている・・見たことはないし見る気もしないが! 今の若者は「これ誰?って感じで全く知らないし。銅像を建てるって風習は実にダサい!!!

 

 下りホームの待避線には新大阪行き「こだま」が「のぞみ」を待避するため停車中。その外側に更なる待避線がありレールはそれなりに錆びている。

 このホーム上にある自販機で缶コーヒーを買ったのだけれどふと足元を見ると一枚の切符が落ちていた。「あれ? ひょっとして??!!」と自分のポケットを調べると・・「ない!ない!」。そこへ少し強い風が吹き切符はあっと言う間に線路上へ!! いやあ参ったなあ。早速ホーム中間に居る駅員氏に事情を説明し例の長い柄のついた挟むやつで拾い上げていただいた。定期列車は進入しない待避線だったのが幸いだった。ホームには誰も居なかったので恥ずかしい光景を見られることはなっかたww。

 

 下りホームの名古屋方で第二の待避線には工事車両用の側線が分岐している。この先に上下本線間の渡り線がある。

 

 こちらは上りホーム大阪方で下り「のぞみ」が高速で通過中。ホームに向かって待避線と第二の待避線が進入している。勿論この先に上下間渡り線もある。

 

 上りホームからは名鉄新羽島駅が見える。第二の待避線にも車両が進入しているようだが定期列車の使用ははなく早朝名古屋始発となる上り列車がここに夜間滞泊するそうだ。

 

 駅前も少数のホテルがあるだけで高い建物がないため遠くまで見通せる。ここから東海道線岐阜駅までは直線距離で12キロ超もある。

 

 さて新幹線列車を間近で撮影するのは初めてだ。

 

 これは自分が乗ってきた「ひかり」新大阪行き。さすがに16両編成は実に長い! そして先頭形状は美しい。こんなにじっくり新幹線車両を観察したのは初めてだ。そして乗務していたお姉さん車掌と親しく話をしてしまった・・「もうじき来ますよ」と。

 

 その「ひかり」を追い越す下り「のぞみ」。

 

 次に進入してきたのは新大阪行き「こだま」。その向こう側を恐ろしいほどの轟音を上げて「のぞみ」が通過していった。10名ほどの乗客が下車した後ホームには誰も居なくなった。

 

 ゆっくり進入し停車した東京行き「こだま」。全部 N700A ばかりだなあ・・。

 

 それを時速270キロで追い越す東京行き「のぞみ」。いやぁ凄い!! いい加減な小型コンデジカメラだけどそれなりに撮れるもんだ。

 

 発車しつつある上り「こだま」の向こうでは新羽島駅に到着する名鉄電車が。

 

 そして発車した上り「こだま」とすれ違いで下り「こだま」が待避線に進入。第二待避線の名古屋方には工事用側線がある。

 

 上り新大阪行き「こだま」が発車。

 

 岐阜羽島駅に停車する列車は多くはないが頻回に通過する「のぞみ」を含めると見てて飽きないなあ・・。

 

 岐阜羽島駅正面。ロータリーはシンプルでほんとに周辺には何もない。

 

 さて次の場所へ移動しよう。

 

 岐阜羽島駅から歩いて1分! 名鉄新羽島駅はこじんまりとした無人駅。

 

 自動改札を抜けると意外に長い通路の先に高架ホームへ上がる階段がある。

 

 狭いけど意外にホームは長いなあ。

 

 単線頭端式の線路終端。

 

 勿論こちらのホームからは新幹線ホームが丸見え。

 

 折り返し笠松行きとなる電車が進入。

 

 先をよく見ると・・・

 高架が少し分岐しようとしている部分があり駅構内を複線化する計画があったのか?

 

 意外にも毎時15分毎に発着している。朝夕はとにかく日中は30分毎でもいいんじゃないかなあ。

 

 しかしお昼時でもあるからか乗客は私を含め2人だけ。

 

 笠松駅に到着。名古屋本線との乗換駅である笠松駅は新羽島駅から2~3つ目くらいだろと思ってたがなんとこの路線には中間に3箇所の交換可能駅を含む8駅もあり11キロ超の距離があるのには驚いた。従って途中駅で結構な数の乗客が乗ってこられた。尚この路線は竹鼻線で途中駅から分岐した一区間だけが羽島線と呼ばれるそうながらその竹鼻線は羽島線が分岐する駅より先は廃線となっている。だったら全線羽島線にしたらよさそうだが途中に「竹鼻」という駅はある。まあ名鉄線にはいろいろ事情ありの路線が多いからなあ。

 

 新岐阜駅到着。ここは何も変わってないなあ・・相変わらず狭い!

 

 しかし駅構内や正面は随分改良され以前とは全く印象が違う。

 

 新岐阜駅前電停の在った場所だが・・。

 

 この駅前道路に名鉄市内線の路面電車が走っていたなど想像もつかない。

 

 直ぐ近くのJR岐阜駅前。路面電車の軌道はここまであった。また昔の地上駅だった頃を知っているが岐阜駅も高架となり駅舎も近代化され道路から駅まで高架回廊で結ばれている。

 

 そして二つ目の目的がこれだ!

 岐阜駅前に保存されている名鉄モ510形電車。

 

 専用軌道であった揖斐線や美濃町線から市内路面軌道を走っていた大正5年製の転換クロスシート(当初はロングシート)と出入り口ステップと丸窓を持つ高床式のユニークな電車だった。大きな車体で時には2両編成で岐阜駅まで乗り入れその走行シーンは迫力があった。まあ一度も乗ったことはなかったけど。車内も見学出来るはずなのだが扉は施錠されていた。動態保存して欲しかったなあ。

 

 短いながら路面軌道も再現されているのが嬉しい。

 

 さて見るモノを見たしバッチリ撮影も出来たので帰りは在来線で。

 

 岐阜駅上りホーム。手前から東海道線上りホーム・高山線ホーム・東海道線下りホームでホーム上には乗客も多く列車が3本停車している。新幹線岐阜羽島駅とはえらい違いだなあ。3月18日のダイヤ改正で特急「ひだ」用のキハ85系が引退しHC85系に替わった当日と前日は撮り鉄が押し寄せていたようだ。

 

 そして・・

 313系の快速豊橋行きで名古屋到着! 全席転換クロスシートで快適な車両だが勿論?岐阜駅からずっと立ちん坊だった。

 

 お昼ご飯を食べていなかったのでホームのコンビニでサンドイッチとお茶を買い人の少ない場所を探して腹ごしらえ。

 

 快速「みえ」鳥羽行きまで時間があり結構人も多かったので先行する四日市行き普通電車に乗車。

 四日市駅に到着(ひどい逆光!)。またまた桑名まで立ちん坊だった。折り返し名古屋行きとなる。

 

 それにしてもどうよ!・・この駅の閑散とした様子は!! ここは関西「本線」じゃないか!!

 

 直ぐ後からやって来た快速「みえ」に乗車し・・

 鈴鹿駅に到着(ひどい逆光!)。さすがに四日市駅からは座れましたよ。

 

 岐阜駅で伊勢鉄道鈴鹿駅まで券売機で乗車券を買えるかしらと思っていたがちゃんと「他社線」の表記があった。

 

 実質ほぼ午前中のミニトリップであったが乗車中ほとんど立ちん坊でまた久しぶりの人混みに突入したので結構疲れたなあ。でもやっと念願の思いを果たすことが出来た!

 それにしても誰も席を譲ってくれなかったなあ・・ヨボヨボヨレヨレな恰好をしないといけないかもww。まあ正直譲られると「わしゃそれほど弱っておらんわ!」と思うだろうけどww。

 

 そうそう少なくとも人混みや車内ではほぼ全員がマスクをしておられましたねえ。日本人は律儀ですよ・・素晴らしい!! マスクしてない輩はやはりアホみたいな顔したオッサンとジジイとクソ女だった・・(失礼)。