10月20日(金)・・まさに絵に描いたような雲一つない快晴で暑くもなく寒くもなく・・絶好のバイク日和だ。
我が家の近くから鈴鹿山脈が端から端までくっきり見える。雲一つないとよく表現されるけれど探せば隅っこにちちゃな雲が在ったりするがこの日はほんとに雲ゼロ!!!
さて何処へ行こうかなあ・・そうだ!・・こういう日は空が広いあそこへ行こう!!
やって来たのは国営木曽三川公園(岐阜県海津市海津町)。ここでは木曽・長良・揖斐の三川が隣り合う場所で周囲には何もないとてつもなく広い場所なのだ。長良川の河川敷に駐車場がある。
駐車場の直ぐ横を流れる長良川ではサーフボードで川面を滑るお兄さんが!
高さ65mの展望タワー。その一階部分には「水と緑の館」というスペースがあり木曽三川やその流域を中心とする歴史・風土や自然が分かりやすく紹介されている。
早速展望タワーへ。JAF会員割引で510円。沢山の貸し切りバスが駐車場にあり黄色い帽子を被ったちびっ子たちがぞろぞろと。切符売り場の(おばちゃんに近い)お姉さんに聞くとちびっ子たちは今一階の展示室におり展望台へ上がるのはお昼頃とのこと。あと半時間くらいなので急いでエレベーターへ!・・乗客は私一人だけ。
おおおお! これは素晴らしい眺めだ!! 360度パノラマビュー。
河口方面を眺めると・・
確かに三大河川が隣り合うこの場所は凄いなあ。まさに水郷地帯。ちょっと先には水位の高さが異なる木曽川と長良川の間を船が行き来するための船頭平閘門(運河の両側の水門を閉じて水面を上げたり下げたり・・なかなか面白い)がある。今では立派な堤防が造られているが矢張り想像を絶するような豪雨による洪水を想うと・・。河口近くで長良川と揖斐川は合流する。
駐車場には多数の貸し切りバスが停まってる。ところで愛知・岐阜・三重の県境もここに在る。
長良川と揖斐川を境する通称堤防道路(県道106号線)沿いには1キロ余に及ぶ松並木があり薩摩藩士が宝暦5年治水工事完成直後に千本の苗を植えたものと伝えられ宝暦治水碑がある。
名古屋方面を眺めると・・
長良川大橋のはるか向こうに名古屋駅周辺の高層ビル群が・・。
名古屋も摩天楼の仲間入りだなあ。
岐阜方面は・・
遠くてよく分からないがとにかく広大な平地が広がっている。
西側には・・
養老山系が見え画面右手を北上すると大垣や関ヶ原に至る。
ちょうど関ヶ原辺りが鈴鹿山系と伊吹山の隙間となっておりここから雪雲が濃尾平野の西部や三重の北部に流れ込むのだ。この三大河川の流れる場所には冬の北風を遮るものが何もなく物凄い強風が吹く。
公園の北側には・・
広大な芝生を有する広場があり時々イベントが開催されている。
更に・・
かつて水郷地帯にあった輪中の農家である「水屋」が移築されている。
やはり水郷地帯だけあって敷地は一段高い。
門を潜ると右側には納屋が・・
農機具部屋と居室がある。
正面には母屋が・・
くぐり戸の向こうは庭になっている。なかなか立派な屋敷だなあ。
玄関の軒には洪水の際に使用する船が収納されている。
座敷の外には水琴窟が! いやあなかなかの屋敷ですなあ。
私がガキの頃我が村にもこういう農家は残ってたなあ。台所は水瓶を使ってるようだ。お風呂もなかなか楽しそうだなあ。簾はあるようだけど多分おとっつぁんは丸見え入浴だったろうなww。きれいに再現されてるけど当時は煤だらけだったに違いない。
母屋の外側には井戸(掘り抜き井戸)がある。
庭もこじんまりとしながらも趣がある。
庭を奥へ進むと・・
更に石積みで高く造られた「水屋」がある。備蓄室と居室からなりいざ洪水の際にはここに避難する。
それにしても随分立派な農家ですなあ。使われてる材木や家の造り自体も昨今のいい加減な住宅とは違いますよ。
快晴の水郷地帯でのんびりしてきました。