今年4月から新たにスタートした「四日市あすなろう鉄道」にもいよいよ「新車」が登場しました。ご承知の通り現有車両の車齢は長くまた冷房装置もない状態は乗客増しが最重要課題である同鉄道にとっては負の要素です。かと言って全てを新車に切り替えるほど経営状況もよろしくありません。そんな中やはり思い切った施策が不可欠です。電動車モ260型+中間車サ120型+制御車ク160型(その他あり)の基本3両編成ながらモ260型及びク160型は1982年の車両近代化により製造されましたが中間車サ120型は車齢60年余です。特にこのサ120型の置き換えが問題のようです。2両編成もありますが朝夕ラッシュ時には3両編成を使用しないと通学高校生が溢れてしまうみたいです。
 さて内部駅近くに住む職場の同僚がある日内部線に新しい車両が2両搬入されているのを目撃したとの情報をくれました。早速今日(8月15日)内部車庫へ行ってきました。
 ありました! それは留置線の一番端っこに押し込まれていました。上部がホワイト下部がブルーに塗り分けられた実に好感の持てる外観です。残念なことに隣接する住宅敷地ギリギリに留置されており反対側から柵と雑草に邪魔されながら撮影するしか出来ませんでした。相棒のもう一両はどうやら庫内で整備が続けられているようです。

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 目指す車両は構内の一番隅っこに。
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 妻面の外観は現有のモ260型及びク160型の顔つきで一方ドアは運転席側では車端に寄せられドア間の窓は現代風にはめ込みのようで一つ置きに上段が内側に開放出来るようになっています。車内には両端にチドリ配置された空調設備が設置されクロスシートを見ることが出来ました。シートは転換式か対面式ボックス型か分かりませんでした。留置されていた車両は妻面が内部側で161の標示があり従って今までの編成からすればこの車両は制御者で庫内にあるもう一両が四日市側を向く電動車モ261でしょうかねえ?。でもこの留置車両の床下を見るとぎっしり電装品が設置されておりいかにも電動車のように見えました。

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 もう一両は庫内で整備中かな・・。

 内部駅の駅員さんに尋ねてみたところまだ鋭意車内の整備中でパンタグラフも乗っかってないとのこと。車両は現有車両の車体と台車が更新改造され車輪は新品と取り替えシートは全て新調されているとのこでした。モーターはいつぞや国道一号線でトラックに乗せられ大阪へ運ばれていったあれかなあ・・?? 車両の更新改造は近鉄高安工場で・・と何かで読んだような気がします。
 試運転は9月中頃・・営業運転開始は9月下旬とのことでその日にちを教えていただきましたが帰宅した頃には忘れてしまいました(笑)。勿論試乗会も予定されているそうです。特殊狭軌線に登場する新車の試乗会って全国からすっごい鉄道ファンが押し掛けそうだなあ・・。

 一時は廃線の話まで出たこの路線が今まさに新たな門出を迎えようとしています。