さて、いよいよ本戦。

ビートボックス初心者には、ビートボックスのスネアの音が〜とか、バスドラが〜などと言った感想は浮かんでこない。

ただ純粋に人間から出る音というものを生で聴き、感じ、浴びに来た。それだけだ。

その中で、どうやら癖である「人間観察」が出てしまった。
まずこの人間観察癖について説明しておく。
筆者は元々、人の言動を10分程度見ているとその人の大体の性格がイメージされる。
この観点からもJPNCUPの感想として綴っていきたい。


会場が暗くなる。

さて一呼吸と思ったその途端、今までの人生で聴いたことのない歓声と音が鼓膜を突き破ってきた。

SARUKANIの登場だった。
何が起きているのか、頭の中の情報整理能力がさっぱり追いつかない。4度の抽選に外れ、一般も買えずに落ち込んだあの方々の音色を聴いている…!?
しかも生の音色は動画とはやはり全然違う。
JPNCUPど頭から、雷が落ちてきたかと思うような衝撃と、背筋のゾクゾク、鳥肌、そして心臓を握りつぶされたかのような感覚に陥った。

なんじゃこりゃ

初めて生のビートボックスを聴いた感想にしてはあまりにも酷いが、これしか出てこなかった。
思考停止、語彙力喪失。
くらったとはこういうことなのだろう。この世界、恐ろしい。

ほぼ放心状態で、SARUKANIのオープニングが終わってしまった。勿体ない。6月の追加公演までお預けだ。


参加者とジャッジの登場はもう会場に呑まれすぎて何となくしか覚えてない。ただ、皆さんとっても良い眼差しをお持ちで。バチバチに燃えてる方、リラックスしているけど、眼は燃えてる方、ワクワクが溢れ出ている方、他のビートボクサーに会えて嬉しそうな方。歩き方から座るまでの過程で既にそれぞれの今日への気持ちが表れているように感じた。

面白い。こういう楽しみ方もできてしまうのか、と新たな発見があった。



全部のバトルをあーだこーだ言える立場ではないため、印象だけ。タイプのイメージが合ってるか否かは単なる筆者の推測であり、全く重要ではない。
ここから下は、そう思ったんだな、初心者ごときが何かほざいとるわ、くらいの程度でおさめて頂きたい。





AFRAさん:総じてお父さんみたいな方。
先駆者なだけあって立ち振る舞いから違う。背中の歴史が音となって出ている感じ。発せられる音楽にすごく重厚感があって説得力がある。とっても聴きやすい。
腰が低くて、優しさが滲み出ている。しかしその優しさは過去の歴史の厚みから来ているのだと思う。全てを音楽で包み込む、素敵な方だと思った。


John-Tさん:丁寧。
場慣れするまでは周りには見せないけどこっそりドキドキしているタイプ。頑張ってノリで乗り切る。でも自分の世界に入った途端に周りを巻き込む渦と化す。そんなイメージだった。
高音と低音の行き来をする時のピッチ感が抜群。ブレない。ひとつひとつの音を丁寧に扱っている感じがした。
AFRAさんに勝った時の驚いた顔が非常に印象的だった。


DUB-OXさん:ギャップ。
登場から怖そうという印象が強かったが、自分のやりたい音楽がはっきりと見えている方で、それをそのまま表現されている方なんだと思った。
好き嫌いもはっきりしているし、全てが正直。思ったことは気付いたら口に出ていて、それほど純粋で真っ直ぐ。これと思ったものは手に入れるまで絶対に逃さない。そんなタイプだと思う。
TATSUAKIさんとのバトルの時、想像できないくらい柔らかい表情をしていたのが印象的だった。心を許した人にしか見せない顔なんだろうなと思った。


ETTOMANさん:余裕。
歩き方、表情、全てにおいて場慣れ感というのか、余裕が違う。試合前に身体ポキポキ鳴らしちゃう人みたいな。
よっしゃ、かましたるか〜なんて声が聞こえてきそうだった。でもきっとその余裕と自信の背景には経験値と膨大なビートボックスにかけた時間があるのだろうなと思う。
ロールする音がとってもクリアで、音楽全体として迫力があるのにしっかり聴き取れる感じがした。


Fugaさん:感覚と計算。
小ネタを挟みつつ(今回はドラゴンボール)、面白さと楽しさを分かりやすく表現するのに長けていると思う。完全なるエンターテイナー。構成の足し引きも然り。
アイディアは感覚で閃くんだけど、流れは計算で行きたい派。自分のためと言いつつ、自分以外の人のことを常に想って考えてるタイプだと思う。あと好きな人への愛強め。
HIROさんは感覚で良し悪しの判別をするんだけど、その感覚が鋭い派。Fugaさんと面白いと思うものが同じで、判別した上でさらに別視点からの面白さをプラスしてる。
勝手なRofuとしてのイメージ。


YAMORIさん:ヒーリング。
音楽から優しさが溢れている。空気たっぷりで人間味ある音と、自分の世界に引き込む間の取り方が印象的。心の安らぎを与えてくれる感じ。トランペットをやってるからなのか、ブレスのスピードが速い。
周りを見ながら自分の立ち位置を考えるタイプ。色々頭で考えているんだけど、答えがないものだったり絶対がないものが多すぎて、誰かと話すことでは消化できなかったりする。ふとした瞬間に語彙としてアウトプットできると1個の形となる、みたいな。



まだ出場者半分も書き切れていないのだが、一旦ここまで。
再度お伝えするが、完全に筆者の偏見である。
合っているか否かは重要ではないし、上からのつもりもなければ、なんならリスペクトしかない。

では続きは次回。