疲労困憊な中、夜遅くに
新しい企画を考え出さなければならないような
打ち合わせは危険だ。

グッドアイデアなんか

まず、出ない。


でも、時間もない。


中だるみした空気の中、
「iPad2欲しいなー」って
つぶやいてみた。


「そうか、分かった!!」
そう言って、
自席に戻った先輩

15分後、

「iPad2欲しいんだよな?やるよ」

眩いほどにキラキラしたまなざしで
手渡してくれたのがコレだ↓
★30歳独身負け犬女の日記★-110511_170528.jpg


デフォルトの画面から
タッチしても変わらないけど
カメラが付いてるから、
間違いなくiPad2だ。

後ろにはリンゴをかじった
あのマークもある。
★30歳独身負け犬女の日記★-110511_170541.jpg
iPadよりiPad2方が軽量になったけど、
こっちはもっともっと軽量!!
★30歳独身負け犬女の日記★-110511_170605.jpg
でも、ちょっとはがれてる。


経費削減の中、
カラーコピーは憚られるとのことで
モノクロだったことが、
元エンジニアの先輩にとって
汚点だったらしい。


・・・。

ちなみに彼は院卒の高学歴で
優秀なエンジニアだったのだが、
アメリカでの駐在員経験を経て
今はマーケティング部にいる。



そんな彼がどっかから
ダンボールを見つけてきて
iPad2の画像を探して、
原寸大に工作したんだ


「この先輩、心底、バカだ」
そう思った。

バカすぎで逆にこの先輩「山○」さんに
尊敬の念すら覚えつつある私がいた。


「やっやっぱりiPad2…は、いらんなぁー。
 iPhoneが欲しい。ちゃんとしたやつ。」

この言葉は、
こんなクズみてぇなiPad2を
受け取りたくなかった私の
山○さんに対する最大限の優しさだった。


誰も素晴らしいアイデアを開陳することはなく、
打ち合わせは終わり
席に戻った私たち。


デスクの上には、
iPhoneが置いてあった。


ちょっとだけ
“ちゃんとしてる”
★30歳独身負け犬女の日記★-110511_170442.jpg
希望通り。


そこには打ち合わせ中には死んだ魚みたいな目をしてたのに
不愉快なほど、晴々とした表情の先輩がいた。



「どや?どや?」


そう言われて、振り返った視線の先には

自称、「坊主」。
ちょっと後頭部が心許ない
ハゲ隠し坊主な先輩がいた。

俺が武士の情けで
「エグザイル」と呼んでいる松○さんだ。



みんな、


現 実 逃 避 
す ん な YO!!



すんげぇくだらないんだけど、
なんだかすごくおかしくなって
みんなで腹を抱えて笑った。


あの時はナチュラルハイになってたんだ。


そしたら、なんだかポンポンとアイデアも沸いて来て
奇跡的に楽しい企画がうまれた。


だからこのiPad2とiPhoneは
捨てられることなく
今でも私のデスクに鎮座している。



★30歳独身負け犬女の日記★-110517_185655.jpg