公正取引委員会がパソコンでどんなサイトを閲覧したのかを
記録するファイル「クッキー」について、
利用者の同意なく利用すれば独占禁止法違反になる可能性があるとして、
規制する方向で検討しているようです。
同じようにスマホの位置情報についても規制対象とする方向だそうです。
クッキーそのものは単独では個人を特定するような情報ではありませんが、
他の情報と結びつけることによって個人を特定することができます。
そのため利用者がネット上でどのような行動をしているのかを、
簡単に追跡することができます。
アマゾンやFacebook、Google、アップルなどがこれらの情報を
意図的に利用すれば「優越的地位の乱用」に当たるという見解です。
これに対して経団連は「多くの企業に影響が出てしまう」と、
経済の発展にマイナスになるとして反発しています。
確かにクッキーそのものを規制するとなれば、Webサイトを持っている
多くの企業は影響を受けることになります。
それに利用者側もいちいちクッキーの利用について、同意する操作が
必要になるので操作性、利便性に影響が出るでしょう。
見えないところで自分の情報が使われるのは嫌ですが、
どこまで規制すべきなのかは微妙なところではないでしょうか。
ビッグデータを活用することは既に行われていることで、
今さら感があると言えます。
どのような方向で規制がなされるのか、いつ頃からなのか分かりませんが
今後の動きには注意しておく必要がありそうです。