日本の「AVILEN」というAI会社が世界最弱のオセロAIを開発しました。
オセロはひっくり返した枚数が多い人が勝つというルールですが、
この世界最弱オセロAIはひっくり返した枚数が少ない方が勝つ、
というルールに沿ってプレイしてくるというものです。

基本的に勝ち負けのルールはそのままで、AI側としては
負ける方向にプレイするため実際に負けようと思っても、
勝ってしまうという面白い現象が起こります。

このAIを開発した会社の社長は「負けられるなら負けてみてくれ!」と
ツィートしており実際に挑戦した人の多くは負けようと思っても、
勝ってしまう…と負けることの難しさを嘆いています。

勝つことが嬉しくないという逆転現象が起こっているわけですが、
負けようと思ってプレイしているのに、追い詰められて角を取ってしまう
人が続出しているようです。

2019年7月28日時点でAI戦績は120勝101795敗26引分となっており、
圧倒的に負けが込んでいます。
驚きは120勝もしていることで、どうやって勝ったのか?!
と負けるために挑戦を続けてしまう人がいるようです。

発想の逆転ということですが、勝つための方法をしっているからこそ
負けるための方法を編み出すことができるという意味では、
新技術の開発に向けてこういう着目点は必要なんだろうなと感心しました。

普段勝つことを目的にプレイしているものを、逆の発想で見ることは
殆どしませんので、これを開発してしまう会社も凄いと思います。