仮想通貨の取引所「Zaif」で今月14日に、ホットウォレットに管理している約70億円近い仮想通貨が不正送金されました。
流出した仮想通貨のうち22億円程度はZaifを運営しているテックビューロの資産で、それ以外は顧客の預かり資産となっています。

 

Zaifは過去に2度業務改善命令を受けていたにも関わらず、今回の流出事件となったことで信用度は地に落ちたと言えるでしょう。しかもコインチェックが500億円以上もの不正流出事件を起こしたばかりとあって、今回の件は未然に防げたと言われても仕方ないでしょう。

 

ちなみに不正送金されたのは、ビットコイン、モナコイン、ビットコインキャッシュの3種類とされています。

 

仮想通貨を扱う取引所はZaif以外にも複数社がありますが、今後は更なる引締めが行われていくものと考えられます。半年ほど前はビットコインに関するテレビCMが頻繁に流れていましたが、それもめっきり見なくなりました。

 

こういったことで仮想通貨という革新的な技術が埋もれてしまうことは残念ですし、応用されるべき技術は引き継がれることを願っています。不正送金から数日はビットコインは相場が下落しておりますが、取引所の信頼度低下で通貨の信頼度まで下がってしまうのも仮想通貨のウィークポイントと言えるでしょう。

 

国が発行している通貨を管理している銀行などから、不正送金が行われていない事を考えれば、仮想通貨だからという理由でセキュリティが甘いというのは疑問が残ります。