自分の娘たちの名前も顔も、
自分の旦那さんの名前も顔も、、

自分が誰なのかすらもわからなくなってしまった母。



母は11年前から認知症を患っている。
70歳になる少し前から症状が出始めて、


徘徊、万引き、、一通りのことをして
何回も警察のお世話になった


あれだけ徘徊していたのに2回の骨折で
とうとう歩くことも忘れてしまった


今は、ずっと入院して病院のお世話になっている



母はとても聡明な女性だった
しつけにもとても厳しかった


幼いころからの母に対する私のイメージはとても厳しい母


この一言に尽きる


それだけに認知症と診断されたときは
暫く受け入れられなかった


今は定期的に病院に様子を見に行っている

入院した当初は今より症状も進んでなく、、

私が帰るとき、涙を流して連れて帰ってほしい
と懇願していた

その姿を見る度に心が張り裂けそうになった


今でもその顔が頭に焼き付いて離れない
お母ちゃん、ごめんね💦
お父ちゃんもすっかり疲れちゃったの



今では、何を話しても通じない
車椅子でひたすら寝ているか、一人でずっと
話をしている


お母さんが、お母さんが・・ってお母さんの話ばかりをしている


もちろん何を話しているのかはわからない



今、私は心のお勉強しているが、そのお勉強でも
母と言うワードはしばしば出てくる


母との関係が今の生きにくさの原因だったり
する場合もある


子供にとって良くも悪くも母と言う存在は
あまりにも影響力が大きい


母の頭の中ではきっと子供のころの自分に戻っているんだと思う


子供に戻って、自分のお母さんの話をしているんだと感じている



何のために生きているんだろう?
日々何を考えて生きてるんだろう?


考えると、、母がとても不憫に感じる



でも、母の頭の中では、、
子供のころに戻って母に甘えて愉しく
過ごしているのだと思うことで少し救われる


認知症になってから久しいが、
今でも、顔をみる度に複雑な気持ちになる


母の頭の中で母はどうか幸せであってほしい
そう願うしかない・・・




#認知症#母#マスター#心の勉強