9月8日
「マー」はね、ご主人様とママさんに多くのことを望んでいないんだ。エサをちゃんとくれて、ちょっと散歩に連れて行ってくれて、ちょっとの時間じゃれさせてくれたらそれでいいんだ。ご主人様の勉強の邪魔もしないし、ほんの少しでいいから付き合ってくれればそれでいいんだ。
ところでさあ、話は変わるんだんだけど、ねえご主人様、何やらいい臭いがするけど、何つけたの?
ーーー何つけたのかって、何もつけてないよ。
うそでしょ。犬の嗅覚はバカに出来ないんだから。ははあ、じゃあ何かつまみ食いしたね?
ーーーそうだよ。かき氷を食べたんだよ。
でもかき氷だけじゃあ、そんなに臭わないよね。チーズを食べたんでしょ?
ーーーそうだよ。チーズも入っていたな。
チーズもってことは、他にも何か入っていたってこと?
ーーーそうだよ。
もったいぶらないで教えてよ。ご主人様。
ーーーピザを食べたんだ。
ピザだったら僕にも分けてくれたらいいのに。
ーーー分けてあげようと思ったけど、お前、犬のくせに猫舌だろ。熱々のピザなんか食べられないじゃないか。
でも、声ぐらいかけてくれてもいいじゃない。
ーーーお前、寝てたじゃないか。寝起きが悪いじゃないか。起きてても、声をかけたら、あくびと背伸びをするくせ
に。
そりゃまあそうだけどさあ。ご主人様と僕との間じゃない。けちけちしないでよ。水臭いじゃない。
ーーー分った、分った。今度ピザを食べるときは少し分けてやるから、いつまでもいじけるなよ。
分けてくれたら、足の指なめてあげるね。
ーーーいらねーよ。大人しくしといてくれ。
よし、よし、よし。儲けた、儲けた。ご主人様、これだから大好きなんだ。へへへ・・・・・。
こうして僕は、ピザをゲットした。