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胸苦しさにすぐ効果のある体操
息苦しさでものどが詰まって飲み込みにくい時に効果がある治療法を紹介します。
年をとると食べ物を飲み込むときむせて困ることがあります。これを嚥下困難(えんげこんなん)と言いますが、神経麻痺やがんなどによって食道に通貨障害がある場合は別にして普通の機能障害で起こった嚥下困難には「寛喉法」(かんこうほう)という方法が良く効きます。
寛喉法は推拿(すいな)と呼ばれる中国式按摩(あんま)療法の一つで、上体を締めることでのどの筋肉を緩めることを目的としたものです。
患者を座らせておいて術者は患者の後ろから両手を回し、ちょうど、羽交い絞め(はがいじめ)にするような姿勢をとります。
この時術者の人差し指、中指、薬指、小指の4本はそれぞれ鎖骨(さこつ)の上縁(じょうえん)に置き、両ひじは患者の胸のわきを押さえ、術者の背中にぴったり密着させるようにします。
この姿勢から、4本指で鎖骨の下の肋間(肋骨と肋骨の間 ろっかん)を内から外へ、少し強く開くように押しモミすると同時に、両ひじで患者の胸のわきを圧迫し、胸で背中を圧迫します。
つまり、胸の上と胸のわきと背中と3方から同時に力を入れじわじわと締めてゆくのです。これを何度も繰り返しているとのどのあたりが緩やかな感じになり、飲み込みが楽になります。
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