身も心も満足!食事を楽しめるお店 | Tosi104's“うるぶ”

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「トシとし」の食う泊まる遊ぶ。

鎌倉パスタを4件目にしてやっと心身共に満足出来る店に出会えた。
今までの鎌倉パスタ イオンモール川口前川店、鎌倉パスタ ミウィ橋本店はショッピングモールや駅ビル内のテナント店。 しかし今回は一軒家の路面店、いわゆる典型的なファミリーレストランの形態ではある。が、だからこそ接客研修をしっかりしているのだろう。


では早々に本題に入ろう。午後9時を回ろうかという時間。 閉店は午後11時なのでまだ余裕はあるが周りは何もなくぽつんと存在するこちらの店。客はいるのか? 入店するや否や、満面の笑顔で迎えてくれた。 レジを正面に左右に行き先が分かれる作り、時間も遅いため左の空間は使用していないらしい。右の空間に案内されるとそこは天井も高く広々としており椅子は50席~60席程度、そこに先客は5組(10席ほど埋まっている)。この場所で、この時間にしては意外に人がいるという印象。


今日は季節限定という「ずわい蟹のトマトクリームフィットチーネ」名前からしてかなり食欲をそそる。


生パスタと言えばフィットチーネが主流なので、期待を裏切らない食感は健在。またズワイガニの足の身部分が入っており、この価格にしては中々コスパは高い。トマトクリームなのだが、クリーム感が強いためトマトのグルタミンが少々薄い。また甲殻類のガツンとくる風味も少し足りない。が、この価格からすればお値段以上だろう。

そして「チョリソーときのこのハラペーニョ風激辛トマトパスタ」



いわゆる「すっぱ辛いパスタ」で、基本タバスコをガンガンかける人には大好物であると思われる。激辛とあるが、本来激辛好きの私にとっても「どこが激辛?」という印象。もちろん一般的には「辛~い」なのだろう。それにパラペーニョが良く利いておりこの酸味が辛さと相まって、総体的にエスニックな雰囲気(これにパクチでも入れたらタイ料理にありそうな味)が全面に感じられる。


ここのドリンクバーは全てピッチャーで提供されている。


お茶も茶釜からお湯を柄杓(ひしゃく)で陶器の急須(きゅうす)に注ぐシステム。中々趣がある。


今ではドリンクバーと言えば、どこも自動サーバーでコップを機械の下に置きボタンを押せばソフトドリンクが出てくる。それに慣れているので、このようにピッチャーから手で注ぐ手法はアナログでノスタルジックである。逆にとても新鮮で心なしウキウキする。

さて最後に顧客満足(CS)における接客応対(おもてなし)について。
こちらのお店は今までの他の店舗と比べると「ほんとうに同じ店?」と思うほど天国と地獄ほどの差がある。もちろんこちらが天国である。案内をしてくれたスタッフ、オーダーを聞きに来たスタッフ、料理をサーブしてくれたスタッフ、そしてパンを焼いているスタッフ…全てのスタッフが満面の笑みなのだ。こちらは11時閉店だが、10時過ぎてもパンを次から次と焼いてくれるのである。またメロンパンはとても競争率が高く、焼き上がるとあっという間になくなる。なんどが食べそびれたが、それに気付いたスタッフがわざわざ焼き上がりを教えてくれたり、パンを運んでくれたりと、今までの他の店舗スタッフとまるで別企業かと思えるほど、おもてなしを感じる気が利くスタッフたちであった。

夜10時過ぎているにも関わらず、私達のいる空間は一時は満席になっていた。やはりソフトウエアがしっかりしている店(こちらの店の責任者=マネージャが徹底したスタッフ研修および教育をしているのだろう)は客の入りが全く違うのを目の当たりにした。

やはり駅前のショッピングビルなど人通りの多い店は、スタッフが「おもてなし」をしなくとも黙っていても人が入ってくる。それに引き替えこちらは周りは何もない閑静な場所にぽつんとある一軒家店舗。駅ビルやショッピングモールは買い物次いで、また帰宅次いで寄れる店だが、それとは異なりこちらは最初からここに来る目的でないと来ない。だからこそソフトウエアを充実させているのだろう。

鎌倉パスタ 深川冬木店パスタ / 木場駅門前仲町駅清澄白河駅
夜総合点★★★★ 4.0