3月1日(金)南米女旅56日目。チリ、オソルノ1日目。

本日の移動:エル・チャルテン→サンカルロス・デ・バリローチェ(バス28時間)、サンカルロス・デ・バリローチェ→オソルノ、チリ(バス5時間半)

7時くらいに1回目が覚めて、さらにうとうとしてたら、8時頃、いつの間にかバリローチェに到着!笑
予定より少し遅れて、結局28時間かかったけど、もう長いとすら思わない!南米の長距離バス、快適です!笑

さて!バリローチェから、一気にチリのサンティアゴに移動したい私たち。
サンティアゴは既に何日間か滞在しているので、勝手分かるし、バリローチェで泊まるところ探すのめんどくさいし、このまま車内泊すれば宿代浮くしね♪

相棒に荷物番任せて、ターミナルにあるバス会社のオフィス、端から端までサンティアゴ行きのバスを聞いていきます。聞き方は簡単!「サンティアゴ?!」爆笑
1社以外はみんな英語も話せないから。

結果。
バリローチェからサンティアゴへの直通はありません!笑
ただ、2社、チリのオソルノという町で乗り継ぎのバスを持ってる会社がありました。でも残念ながら、今日バリローチェを出発しても、オソルノからサンティアゴへ行くバスが既にいっぱいで、チケットを買うことができないらしい…(T ^ T)

英語が話せる唯一のお姉さんに、オソルノに行けば、他の会社もたくさんサンティアゴ行きのバス持ってる?って聞いたら、イエスとのことだったので、とりあえずオソルノまで行ってみることにしました。オソルノはチリだし、国内移動だったら本数も増えるだろうと期待して。

ということで、オソルノ行きのチケット購入。2社とも同じ値段、時間もたぶん同じだったけど、なんとなくしっかりしてそうだった方、「TAS-CHOAPA」という会社で購入。140ペソ(2800円、現金のみ)です。後でわかったことだけど、ここはチリで勢力を誇っているかの有名な「TUR-BUS」系列でした!チケットとかバスの配色似てると思ったんだよなー!
荷物タグも付けてくれるし、安心感。

バスは12時発なので、それまでバスターミナルで待ちます。
待ってるときに、チャルテンからのバスで唯一私達以外のアジアンだったチャイニーズと少し話しました。彼、私のことチャイニーズかな~って思って、トイレ休憩のときに話しかけてきてたんですけどね!日本人だよ!笑
彼が持ってた地球の歩き方のチャイニーズ版を見せてもらいました。
今の位置関係こんな感じ!
photo:01



11時45分、乗車開始。
乗り込む前に国籍聞かれて、更にアルゼンチン入国のときにハンコ入りでもらう小さな紙まで見せなければなりませんでした。違法入国者を輸送しないようにするためかな!

12時、予定通り出発。
またもや爆睡。

目が覚めると、アルゼンチンの出国審査に到着してました。14時。

添乗員のおじさんがちゃんとここね~って言ってくれたのでわかりやすかった。
列に並んでたら、イミグレのおっちゃんに「はい、そこのチャイニーズかなんかわからんけど、こっちおいで~!」ゆわれたので、「ハポンだよ~!!!」って対抗しときましたw
そしたら「日本語でBuenos diasって何てゆうの?」ってスペイン語で聞かれたけど、ちょっと理解に苦しんでると、別のイミグレのお姉さんが「おはようだよ!!」って叫んで、一同爆笑。みんな陽気だなー!笑

再びバスに乗り込み、1時間も山道を走ったところにチリのイミグレがあります。この旅でチリに入国するの3回目!ウシュアイアやカラファテ辺りの移動をバスでしている人はもっと多いだろうけど。

ここのイミグレで恐れていたのは、税関の荷物検査!!!チリは南米で一番持ち込み物に厳しくて、肉、野菜、植物等を持っていないか徹底的に調べられます。
まず全員、手荷物を全部持ってイミグレ窓口に並びます。並んだときに手荷物も全員分を一列に並べさせられます。そしてその荷物をなんと警察犬がクンクンかいで調べるの!笑
同じバスの人で、サンドイッチをカバンに持ってた人がいるんだけど、その人のカバン嗅いで前足でボンッて合図してました!
トマトもハムも挟んであるサンドイッチを大量に持ってたらそらダメだよねw
しかし、恐るべし嗅覚!その合図された人はカバンの中身全部検査です。
預けてた荷物もバスの人が荷物台に全部出して、それを犬が検査。バス車内にも人と犬が入って検査します。本当に厳しい!
でも前回ウユニからカラマに抜けるときは、バックパックをわざわざ開けて中身調べられてめっちゃめんどくさかったけど、今回はその点楽だった。ドキドキしたけどねw
私らマヨネーズとかコショウとかの調味料いっぱい持ってたけど、その辺は大丈夫でした。

イミグレもスムーズに済み、1時間もしないうちにバスは出発。
でも出発してすぐ、山道でいきなり止まりました。誰もろくに英語話さないから意味わからず…
どうやらバスは遅れるよう…

また土砂崩れとかでめっちゃ遅れるのか心配だったけも、意外と30分くらいで動き始めたバス。外を見てみると、かなり大きいトラックが横転していました!!レッカー車が来て、とりあえず道は通れるようになったみたい。本当によかった。

そこから約1時間後の17時半ごろ、バスはオソルノへ到着。何もない所です。
とにかく早くここから抜けださなければ!

またまた相棒に荷物番を頼んで、ターミナルにあるバス会社の窓口、端から端までサンティアゴ行きのチケットを聞いていきます。

結果。
FULL・NADA・FULLばかり…
ただしかし、1社はセミカマとカマ(それぞれ別のバスな為、出発時刻も違う)が1席ずつ空いているという会社と、もう1社はセミカマが1席のみ空いているという会社が。
その時点ですぐ取ればよかったんだけど、他の会社で空席ないか調べてたからとりあえずメモだけしてて。
でも結局、別々のバスで行くっていう選択肢しかないってなって、相棒とセミカマとカマを持ってる会社の窓口に行ったら、既にカマしかないとのこと…
とりあえず保留してもらって私はもう1社の方へ走ってまださっきの1席が残っているか確認。お姉さんがあるって言ったので、「UN MOMENT POR FAVOR~!!!!!(一瞬待って~!!!!」って叫んでまた相棒の方に走って、相棒にそのチケット買えとGOサインを出し、またさっきの窓口に戻って自分の買おうとしたら「今売れちゃったわよ~」って!!!隣の男の人が進行形でチケット買ってて…思わず罵声を浴びせそうになったよね!笑
でも飲み込んで「NOOOO WAAAAY!!!」って吐き捨てて、また相棒の方に走って、キャンセルー!!!!!ってw
ちなみにさっきの全部、15kgのバックパックとサブバック持って走ってますから!笑
もうショック死しそうでした…

とりあえず、今日のバスは諦めて明日のバスを予約することに。明日も既にいっぱいのところもありました。
後でわかったことだけど、チリは1月2月が大人も子どもも夏休み。3月4日から仕事や学校が始まるところが多いんだって!やたらとバスターミナルに人が多かったり、サンティアゴ行きのバスがいっぱいなのは、Uターンラッシュのせいだったんです!もうっ!

明日のバスも、夜遅くの便しかなく、早くても21時台から。
ショック死寸前の私、もう明日のバスの値段比較とかしに回る元気もなかったので、一番近くにあったチリで一番大きいと思われる会社「TUR-BUS」のカウンターで買うことにしました。結構小刻みに何本もバスがある中で一番安いのにしました。カマでもセミカマでもない、クラシコ。29900チリペソ(5800円)です。

明日のバスは23時20分発。現在の時刻、7時。残り28時間も、ここでどうしようか。。

オソルノなんて町のこと何も知らないし、インターネットも使えないから宿探すのも面倒だし、そもそも観光客が立ち寄るような場所でとないし、宿代もったいないし…
結局、バスターミナル泊しようということになりました。28時間耐久レースの始まり。

とりあえず、ベンチを確保。そこに座って、ぼーーーーー。
まだショック状態の私。とりあえず、自分を落ち着かせるために、相棒をベンチに取り残して、ふら~~~ってターミナルの外に出て、少しお散歩してみました。

観光客すらいないよね~。アジアンいないから痛いほど視線感じるよね~w
チリだけど、ぺルーとかボリビアの生活水準に近い感じ。チリはサンティアゴだけかなり発展してる感じなのか。
でもまだ明るいからか、身の危険とかは全く感じず。
とにかく田舎。24時間開いてるレストランとかも無し。マクドやスタバなんて言うまでもない。。

お散歩の帰り道。道端で豚肉の串焼きを、その場で炭火焼したのを売ってて。
今までだったら、路上で食べ物買ったらお腹壊しそうだし、嫌だって思ってたのに、自暴自棄からか、強化合宿などを経てバックパッカーとしてのたくましさがついたからか、購入してしまいました。お値段500チリペソ(100円)。
photo:02



めっちゃおいしかった!!!!!塩コショウがめっちゃきいてて!
ちなみに後日お腹痛くなったりしなかったので大丈夫ですよw

バスターミナルに戻って、肉食べて。
少しぼーってしてたけど、やっぱり落ち着かなくて、また路上フードを買いにいきました。
串焼きの隣で、その場でパンみたいなのを油で揚げてて。地元の人が食べながら歩いてるからちょっと気になってたんです。頼み方もわからなかったけど、知ってる最大限のスペイン語でオーダーしました。「Uno solo」で一枚単品。そこから「Con queso」がチーズ付き。「Dos」で頼むとはさむこともできます。
揚げたてのパンに、かなり辛めのサルサソースや、ケチャップ、マスタードなどをお好みでつけて食べます。1枚150ペソ(30円)。パン自体はかなりシンプルな味だけど、揚げたてだし、ソースもおいしい!!!
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もう常になんか食べてないと落ち着かないみたいな状態になっちゃってました。だって暇なんだもん!笑

その他にも、果物買いに行ってみたり、バー探しに行ってみたり。とにかく結構うろちょろしてました。

でも外のお店も閉まりだして。
あんなに人であふれてたバスターミナルもだんだん人が少なくなってきて。
バス会社の窓口も閉まり出す。
まだまだ南の方なだけあって、夜になると結構寒くて。
二人して、エマージェンシーシートを広げてベンチでくるまって。
そしたら、野良犬寄ってきてw
野良犬1
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野良犬2
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奴、よっぽど地べたには寝たくない主義なのか、最初、私のエマージェンシーシートの端に寝転んでました。私がぐいってシートを引っ張ったら、次はおもむろに私のカバンに乗っかりだして。
このざまですwww
photo:06


う~ん。守護神?
絶対寝にくいよね?でもず~っとこの状態でしたw
やっぱり犬にもわかったのかな。こいつらホームレス仲間だって。

私たちがエマージェンシーシートにくるまってベンチに横になり始めた頃。
夜の11時くらいに、現地のおじさんが話しかけてきました。
「君たち、ホテル行かないの?」
片言の英語で色々言ってきます。バスの時間聞いてきたりして、それならホテル行くべきだよ~って言ってきたけど、私たち、ここにステイするから~って言ったら、ちょっと待ってね!って。

少ししたら、そのおっちゃんターミナルの警備員連れてきてw
「この子ら、ここに泊るって言ってるんだけど、無理だよね?」ってw
警備員、「ターミナルは1時に閉まるから無理だよ。外で寝るならいいけどね!」って。。

閉まるの~!!!!!!
ショック。。。

おじさん更に
「ほらね。やっぱりホテル行きなよ。10000ペソ(2000円)でWifi、朝食付きのプライベートルームがすぐそこにあるよ~。僕もその近くに住んでるから連れて行ってあげようか?」

たぶん、この人、そのホテルのオーナーか何かだと思いますw

とりあえず私たち、考えとくわ~って言ってその人に立ち去ってもらいました。

は~。。どうすんべ。
外に寝ようと思ったら寝れるけど、問題はトイレと犬。
チリはどこのバスターミナルに行ってもトイレにお金を取ります。ちなみに、ここは150ペソ(30円)。そのため、トイレの番人が帰ってしまうと、トイレも閉まることになります。。
しかも、ターミナルの外は野良犬天国。。

仕方なく、12時半ころに、宿に移動することを決意しました。
バス会社の窓口にいたお姉さんに、近くの宿までの道を聞いて行きました。
バスターミナルから5分ほど歩いたところにありました。

5ベッド混合ドミトリーで、1泊6000ペソ(1200円)。ただ、宿泊客私たちしかいなかったので、貸し切りですけどw

全体的になんとなく床が傾いている部屋。決してすんごい綺麗なわけじゃないけど、とりあえず、屋根の下で寝れることに感謝。