人工と偶然の「ほとんど整数」 | 数学のお兄さんの思考

人工と偶然の「ほとんど整数」


「Almost Integer(ほとんど整数)」について多く書かれているサイトはおそらくここ。

 http://mathworld.wolfram.com/AlmostInteger.html

 三角比やネイピア数、無理数の組み合わせで整数に近い値が出来る、という一見偶然の事象をまとめたもの。



「一見偶然の事象」という言い方をしているのは、
特に三角比によって生まれる整数に近い値というのは「なぜ整数に近いのか」簡単にわかるからである。

たとえばsin(11)は計算すると-0.999990206となるのだが、これは単純に11≒7π/2によるもの。

sin(7π/2)=-1であるので、それに非常に近い値であるsin(11)が整数に近いのは明確である。


しかし、すべての「ほとんど整数」がほとんど整数となる根拠が明確というわけではない。


たとえばこの


π^9/e^8

という数式、計算すると
0.9999397…

となる。この式は偶然の産物であるとされている。


世の中は不思議でいっぱいである。


このほとんど整数について扱った記事はこちら

http://www.rikei-plus.com/post/?p=2212


(twitterでのツイートのまとめ)