近年アイドルと呼ばれる人たちが増え、アイドル戦国時代と言われたが、

最近は落ち着いた状況になり、それなりに力のあるアイドル(芸能事務所)が残る状況になってきている。

だが、私の考えるアイドル像である、

歌手であり自分をしっかりと表現できるアイドルはほとんどいない。

皆、歌手活動しているのだが、バラエティやグラビア系の要素が強く、歌手と言うにはお粗末なアイドルが多い。

 

そんな中で、最近注目するのは 柏木由紀 だ。

柏木の場合、AKBグループのメンバーという位置づけなら、他のアイドルと変わらない。

注目すべきはソロ活動での 柏木由紀である。

 

AKBグループでのソロ活動はもっぱらAKBを卒業してからの場合が多いが、卒業後のソロ活動が上手く行っているメンバーはいない。

柏木の場合は、AKBグループに所属しながらソロ活動を展開し、今年はソロコンサート・ツアーも行うほどになった。

AKBとソロ活動の両立には、背景にAKBグループ運営と所属事務所の関係が上手く行っているということもあるが、それ以上に 柏木由紀のアイドルとしての実力があるからだと言ってよい。

 

正直言って、柏木由紀の歌が上手いか?と言えばそれほどでもない。

だが、アイドルとしての見せ方・演じ方が非常に上手い。

 

私の持論として、グループ活動するメンバーはどんなに人気があってもソロになるとダメになる。ソロはグループとは違ったソロの見せ方・演じ方が必要だからである。

だがまれに、グループよりもソロの方が合っているメンバーがいる。それはグループの中で自分をしっかりと演出できるメンバーである。単に目立つのではなく、アイドルとして注目される技を持っているメンバーだ。さらにそれを歌手活動につながることが出来るメンバーは少ない。

 

柏木由紀が凄いのは、ウインクや笑顔と言う基本的なアイドル表現やアイドルらしい仕草や対応を歌やステージ上で上手く盛り込んで使えること。

確かに柏木は握手会などステージ以外の部分でもファン対応の良さは定評があるが、握手会での対応が良くてもステージ上での表現が上手いとは限らない。

柏木由紀はソロ歌手として活動して人気を得られるのは、ステージ上での表現・演技の上手さである。

歌の範囲も広く、ソロで可愛いアイドル系から落ち着いたバラード系、カッコいい系、そしてちょっとエロチック系まで出来るのが凄い。

そして、ステージ上で出来ることは何でもやろうとする意識の高さが感じられる。

 

その根底にあるのが、以前、AKB初期のころに女優でもなく歌手でもなく「生涯アイドル」と言いきった柏木由紀の意思の強さだろう。

そしていつもアイドルとして自分をどう見せるか、どう演じるかを意識していることだろう。

 

そんな柏木由紀のアイドル意識の高さDESSARTカバーガールのインタビュー記事に載っていた。

 

2016/11/22 16:04http://lineblog.me/dessart/archives/13094731.html
【DESSARTカバーガール】

*内容は一部省略しています

柏木由紀、全国ソロツアーDVD/Blu-rayリリース記念!ゆきりんの今までとこれからと
巷で話題の女の子のグラビアを掲載するデザートのカバーガール企画

第一回となるカバーガール企画では、AKB48メンバーでソロ活動も行う柏木由紀さんが登場。


今年4月から5月にかけて開催した初のソロ全国ツアー「柏木由紀 1st LIVE TOUR ~寝ても覚めてもゆきりんワールド日本縦断みーんな夢中にさせちゃうぞっ?~」のDVD/Blu-rayリリース直前インタビュー

 

全国ソロツアーと、柏木由紀のこれからと

初めての全国ツアーへの思いや、舞台裏のハプニング、そして柏木流のモテ理論まで、本音で語っていただきました。


>改めて、ソロツアー終えていかがでしたか?

 

全国ツアーははじめてでした。ひとつの夢だったので、
それが実現できるうれしさと、
これまでは一日限りの横浜で?とかだったんですけど、ライブを何回もできるうれしさと。

お子さんや、女性もいたんですよ。

中には「全国に来てください」って言ってくださる方もいて。
全国いろんな会場に行けたことはとてもうれしかったですね。

やってやるぞ!っていう気持ちで臨みました。

 

>DVD映像では、とにかく仕草や表情の細部まで"アイドル"を感じることができる内容でした。今回の映像作品は、歌声やパフォーマンスはもちろんのこと、話し方手の仕草や細部まで見ることができるので、研究素材になる気がします。誰でも簡単にできるような”15秒で夢中にさせちゃうぞ”ってありますか。

 

えーー!うれしい。
なんだろう?

学生時代から、モテテクみたいな情報はネットでもめっちゃ見てましたよ。よくあるじゃないですか。
今はアイドル活動のなかでそれが生かされているように感じます。

テクニックっていうか、ニコニコしていることは大事ですね。
あとは女性らしく、おだやかでいること。

そういうのって意外とシンプルなものですよね。
ムキってなって、女子女子!とかより懐の深いところにぐっとくる男性は多いんじゃないかなぁ?

>モテ仕草みたいな技はどう習得できるんでしょう?柏木流モテ理論。女性読者のためにもぜひご教示ください。

 

女子だな、と思うことをとにかく実践することが大事ですね。
ネットで検索したりして、男性が好きな仕草を知って、やってみたり。

モテっていっちゃうと、同性に嫌われるイメージがあるんですけど。
女性しかできないことを楽しむことって大事じゃないですか。
仕草なんかは話し方、リアクションとかにも出ますよね。リアクションは遺伝なんですけどね(笑)

女性のかわいいを貫く。貫き通すと、芯の強さだったら共感してもらえるのかなって。
女性にも見てもらえたらうれしいですね。

 

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女性の可愛さを徹底的に演じる。

”演じる”ことを嫌うアイドルファンもいるが、「アイドルを演じてこそ本当のアイドル」だともいえるだろう。

だからこそ柏木由紀のコンサートは魅力的だ。

本当に「夢中にさせちゃうぞっ」の言葉に嘘はない。

見る者を夢中にさせる能力が柏木由紀にはあると思う。

 

Juice=Juiceの宮崎由加が「あざとい」と言われているが、考え方は柏木由紀と同じである。

ただ、人気・実力ともに柏木由紀の方が上だけどね。

でも、アイドルを本気で演じられる数少ないアイドルの一人である。