先週(12/8~12/14)の秋ドラマの視聴率とドラマコメント
先週(12/8~12/14)の秋ドラマの視聴率です。ビデオリサーチ発表朝ドラ「ばけばけ」の第11週の平均視聴率は15.7%で、前週より0.1%のダウン。ただ9日は番組最高視聴率の16.5%でした。いやぁとにかくコメディタッチで面白い。大河ドラマ「べらぼう」最終話「蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」の視聴率は9.5%で前回より1.1%のアップ。番組平均視聴率も9.5%。「いだてん~東京オリムピック噺~」の8.2%に次ぐ大河ドラマ二番目の低さだった。内容についてはここ。(※ネタバレあり)●最終回ドラマレビュー【コーチ】テレビ東京最終回視聴率は非公開。初回の視聴率は6.3%、番組平均視聴率は5.5%とテレビ東京のドラマとしては異例の出来栄え。捜査に失敗し、行き詰まり、逃げ出したくなっている若手刑事たち。そこに現れた“冴えないおじさん”向井光太郎(唐沢)が「コーチ」として的確なアドバイスで、刑事としてだけではなく、人間としても成長していく警察ドラマ。最終回事件は15年前の向井の妹の事件の犯人かと思わせるが、違った。しかし向井は刑事たちの矜持を懸けた、執念の捜査を行う。明らかに続編ありますの終わり方だった。今後シリーズ化されるのか?【フェイクマミー】TBS最終回放送の視聴率は5.3%で前週より1.3%の大幅アップ。番組平均視聴率は4.8%。全てハピーエンドになってしまいました。本橋慎吾(笠松さん)は最後もっと悪態をついて欲しかった。最後まで悪者でいればもっとドラマがしまったように思う。でもいままでの笠松将さんの演技はMVPものでした。薫(波瑠さん)が全ての責任、罪を一人でかぶろうとするが、まわりがそれをゆるさないというよくあるパターン。最後は茉薫と海恵(川栄さん)いろはが本当の家族になった感じ。最後はしまらなかったが、面白いドラマだった。【ザ・ロイヤルファミリー】TBS最終回放送の視聴率は11.4%で前週から1.1%のアップ。番組平均視聴率は10.6%と秋ドラマ最高視聴率。JRA(日本中央競馬会)の全面協力というだけあって、めちゃくちゃリアルに表現されている。ロイヤルホープの馬で有馬記念を勝つってこうゆうこと。2030年ってJRAの馬主になれた年ということ。なんだんねんという感じ。ロイヤルファミリーが有馬記念に出走できるためには、札幌記念、天皇賞、ジャパンカップのどれかで勝たないといけない。競馬を知らない人にはそれで通用するかもしれないが、知っている人には嘘と判る。札幌記念の優勝賞金は7千万円なので、収得賞金は3,500万円、一方ジャパンカップの2着の賞金は2億円なので、収得賞金は1億円。ゆえに有馬記念に出走できる条件は、人気以外では収得賞金順なので、ジャパンカップ2着の方がはるかに有利。ロイヤルファミリー2026年には大阪杯、天皇賞、凱旋門賞(フランス)に続き有馬記念を勝ってしまう。ちょっと最後はやりすぎでしょう、いくらなんでも。凱旋門賞に失礼でしょう。ちょっと興醒め。でも競馬のドラマを充分楽しませてもらった。【ぼくたちん家】日本テレビ最終回放送の視聴率は非公開。このドラマって結局何が言いたかったんだろう?終わってみたら全くわからない。ゲイの生きずらさを訴えたかったのか?それとも家族のやさしさ、愛情を訴えたかったのか?「人間は恋と革命のために生まれてきたんだ」って、なんか軽く感じた。全てがピント外れというか中途半端な感じがする。見た後に何も残らないドラマだった。●初回ドラマレビュー【火星の女王】NHK凄いドラマが始まりました。日本語、英語、韓国語、中国語など多言語が飛び交っているのですが、それらが一つのドラマにまとまっている。NetFlixが作ったような、金のかかった映画みたいなドラマ。NHKでしか作れませんね。舞台は100年後の2125年。火星に10万人が移住した世界で、未知の力を持った謎の物体が現れたことで火星を撤退して地球に帰還することになる。主人公は、生まれつき視覚障害がある22歳の主人公・リリ-E1102。日本人として登場するようだ。第一回は、人類が火星に入植して40年、火星生まれのリリ(スリ・リンさん)が「ISDA」の地球帰還計画に参加し、母タキマ(宮沢さん)や恋人アオト(菅田さん)が住む地球に移住しようとするところから始まる。ところが途中で反政府組織に誘拐され、地球帰還計画の中止を要求してくる。全3話。どんなSFドラマを見せてくれるのか?●主なドラマレビュー【良いこと悪いこと】日本テレビ第9回放送の視聴率は6.5%で前回より1.1%のアップ。番組最高視聴率を記録した。間宮祥太朗さんと新木優子さんがダブル主演のサスペンスドラマ。前半は面白かったが、後半は不自然に次々と新しいクラスメートが現れてきて訳の分からないドラマになってしまった。ラス前にきて、犯人が判明。高木(間宮さん)たちからいじめられ不登校になってしまい、夏休み明けに転校していた瀬戸紫苑(吉田さん)が高木のせいで自殺した。その恋人が宇都見(木村さん)であり、復讐劇だったことが判明。この宇都見の犯人は予想できなかった。でもこれで終わったらこのドラマはいったい何だったのか?になってしまう。まだ何かあるのだろう。次回は最終回。