4Kリマスター放映終了記念 特別企画
ウルトラセブン 全セリフ
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出演者
キリヤマ(カオル):中山昭二
(モロボシ)ダン:森次浩司 (友里ユリ)アンヌ:菱見百合子
フルハシ(シゲル):石井伊吉 ソガ:阿知波信介 アマギ:古谷敏
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第49話 「史上最大の侵略(後編)」 (1968.9.8)
藤田進 佐原健二 宮川洋一 南廣
岡部正 益田愛子 篠原大作 劇団いろは
ウルトラセブン:上西弘次 ナレーター:浦野光
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クラタ隊長(南)、ヤマナカ長官(藤田)、タケナカ参謀(佐原)、マナベ参謀(宮川)、
キタムラ博士(岡部)、小池由美・秋夫:劇団いろは(鈴木節子・加藤信一)、
母親:益田愛子、登坂アナ:篠原大作、ゴース星人(ノンクレジット池島美樹)、
セブン上司(上西)、セブン上司の声(ノンクレジット和田文夫)、
改造パンドン(ノンクレジット西京利彦)
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(ナレーター)悪魔のような侵略者たちから 地球を守るために
戦ってきたウルトラセブンにも 最期の時が近づいていた
もう二度と再び立ち上がることは できないのだろうか
死んではいかん! 地球は まだ 君を必要としているのだ
頑張れ モロボシ・ダン! ウルトラセブン 生きるんだ!
(ヌ)ダンは 今 必死に 死に神と闘っているんだわ
(ソ)頑張るんだ ダン (フ)負けるんじゃないぞ ダン!
(ダ)あっ あっ
(ヌ)大丈夫 峠は越したようだわ (キ)頼む
(キタムラ博士)どうだね? (ヌ)発作は おさまりました
(博士)そうか レントゲン写真を撮ってみよう
手術の必要があるかもしれん アンヌ隊員 手術室の用意を頼む
(ヌ)はい
~~~
(フ)おい 怪獣の死骸が なくなってるぞ (ソ)えっ? そんなバカな
(キ)ソガ フルハシ すぐ基地へ帰れ 敵の攻撃を受けている
(クラタ)よし (キ)どこへ行く? (ク)ホーク1号は まだある
(キ)やめろ 二子山をスライドさせたら 基地の中が丸見えになる!
(ク)チクショー! (ヌ)ダン? ダ~ン! ダ~ン! ダ~ン!
(フ)ハハハ ざまあみやがれ! ハハハハハハ!
(通信隊員)第1ゲート 異常は 第2ゲート
(キ)敵が 防衛軍の基地上空から 直接攻撃してきたのは これが初めてだ
(ク)久しぶりに 手応えのある連中だ
(キ)大口をたたくな 次にどんな手を打ってくるか分からんぞ
(フ)隊長 (キ)どうだった?
(フ)はあ 確かに命中はしたんですが
熊ヶ岳の辺りで 突然 見失ってしまって
(ソ)多分 噴火口に突っ込んだんでしょう
(ヌ)隊長 ダンが いないんです!
(ダン心の声)許してくれ アンヌ レントゲン写真を撮られたら
僕が宇宙人であることが 分かってしまう
アンヌ 僕を そっとしておいてくれ
(ク)ハハハハハ 今度は 脱走か
ウルトラ警備隊の恥さらしだよ あいつは
(ソ)違います! ダンは そんなやつじゃ
(ク)ないと言うのかね じゃあ なぜ 姿を消した?
怖くなったんだよ 防衛軍の仕事が
(ソ)あなたは 彼を知らないんだ
(ク)あんな ろくでなしのことなんか 知りたいとも思わん!
(キ)アマギ!
(ア)地球防衛軍に告ぐ! 地球防衛軍は直ちに
我々 ゴース星人に降伏せよ 我々 ゴース星人に降伏すれば
火星の地底都市に移住を許可し 全人類の生活を保障する
我々は 強力な地底ミサイルを 持っている
地球人たちは 空と海の守りは堅いが 地底は 全くの無防備だ
降伏に従わない場合には
不本意ながら 世界各国の主要都市を 一斉攻撃し
三十億全人類の皆殺し作戦を実行する
ハハハハハハハハハ!
(ク)チクショー 三十億皆殺し作戦とは ほざきやがる
人類が やすやす負けて たまるか!
(フ)そうだ! 火星の地底都市でモグラになるんなら
死んだ方がましだよ!
(ソ)そうだ そうだ! このまま じっと待てというんですか!
(ヌ)そうよ!
(タケナカ)待て 諸君! これは 三十億全人類の運命がかかった
史上最大の侵略だ 軽率に行動しては いかん
(マナベ)やつらの言うとおり 地底は 全くの無防備だ
地底ミサイルを撃ち込まれたら 防ぎようがない
(ヤマオカ)キリヤマ隊長 (キ)はっ
(ヤ)ウルトラ警備隊は 敵のミサイル基地を捜し出してくれ
(一同)はい!
(ヤ)我々は 各国首脳部を集めて 対策会議のマネ事をやる
できるだけ 長引かせるから なんとか 敵の基地を見つけてくれ
(キ)はい!
~~~
(秋夫)あっ ウルトラ警備隊のポインターだ ねえ 止めてよ
どうしたんだろう
(由美)早く病院に連れていかなくちゃ 私 救急車 呼んでくるわ
(ダ)待ってくれ 救急車は いらないよ ちょっと 休みたいだけなんだ
(由)だって こんなところじゃ 体に毒よ
(秋)そうだ 僕んちへ おいでよ
(ダ)ありがとう
(秋)僕も 大きくなったら ウルトラ警備隊の隊員になるからね
(母親)由美 山本先生に往診してもらいなさい 早く電話をかけて
(由)でも ちょっと休みたいだけだって
(母)いいえ ご遠慮してらっしゃるだけよ
(由)そうね きっと 山本先生って 何番だっけ?
(母)そこに書いてあるでしょう
(秋)どうしたの? (ダ)僕ね 注射が嫌いなんだよ だから
(秋)僕も嫌いなんだ
(由)もしもし 山本先生のお宅ですか?
小池ですけど 先生いらっしゃいますか?
夜分 恐れ入りますが これから 往診していただけますでしょうか?
はい そうなんです はい お願いします
(秋)逃げちゃおうか 僕たちの作戦本部があるから そこへ行こうよ
(ダ)うー
(秋)あそこだよ (ダ)うっ
(秋)さあ ここなら 平気だよ ほら ここが僕たちの作戦本部さ
ねえ かっこいいでしょ?
~~~
(ア)返事は まだか!
30分後に もし返事がなければ 次に 東京を攻撃する
あと30分だ イエスかノーか その答えが欲しい
(ヤ)キリヤマ隊長 敵の基地は まだ発見できんのか
(キ)はあ クラタ君にも 手伝ってもらっているんですが まだ
(マ)長官 30分では 時間がなさすぎます
対策会議どころじゃありませんよ
(タ)この際 降伏もやむをえません 街は 大混乱です
(登坂アナ)各駅とも 避難する群衆が押し寄せ
大混雑となっております 東京もついにゴース星人の
魔の手にかかり 廃墟となってしまうのでしょうか
(秋)どこ行くの? (ダ)行かなければならないんだよ
(秋)駄目だよ そんな体で
(登坂)人類は ついに ゴース星人の奴隷と なるのでしょうか
それとも 人類の誇りとともに 滅亡するのでしょうか
2つのうち いずれかを 選ばねばならぬときが来たのです
(秋)ちょっと待ってて どこへも行っちゃ駄目だよ
~~~
(キ)はい そうか
(ク)敵の基地が分かりました! (ヤ)そうか よくやったぞ
(タ)場所は どこだ? (ク)熊ヶ岳の地底
(フ)熊ヶ岳は活火山(カッカザン)ですが その噴火口が
出入口になってるんです
(キ)長官 一刻を争う時です マグマライザーに時限爆弾を積んで
自動操縦で 一挙に 敵の基地に突っ込みましょう!
(ヤ)よし すぐ準備にかかれ
(ソ)待ってください 敵の基地には アマギが捕まってるんです
やつは どうするんですか
(ク)何を言うんだ この際 人間一人の命に 構ってる場合じゃない
(ソ)私が助けに行きます
(ク)バカ! お前が のこのこ入ってったら 元も子もなくなるんだ
(ソ)しかし
(ク)諦めるんだ! 君がアマギを思う気持ちは よく分かる
だが 彼だって ウルトラ警備隊だ
自分の命よりも 人類全てのことを大事に思うだろう
(キ)マグマライザー 出動スタンバイ!
~~~
(セブン上司)やめろ! やめるんだ セブン!
今度こそ 本当に死んでしまう!
(ヌ)秋夫君という子供が 電話で教えてくれたの
ダンがここにいるって
なぜ 逃げたりなんかしたの? ねえ 答えて ダン
(ダ)アンヌ 僕は 僕はね 人間じゃないんだよ
M78星雲から来た ウルトラセブンなんだ!
(ヌ)えっ? (ダ)びっくりしただろう?
(ヌ)ううん 人間であろうと 宇宙人であろうと
ダンはダンに 変わりないじゃないの たとえ ウルトラセブンでも
(ダ)ありがとう アンヌ
(キ)マグマライザー 発進!
(ダ)今 話したとおり 僕は M78星雲に帰らなければならないんだ
西の空に 明けの明星が輝く頃 一つの光が 宇宙へ飛んでいく
それが 僕なんだよ さようなら アンヌ!
(ヌ)待って! ダン 行かないで!
(ダ)アマギ隊員がピンチなんだよ! デュワッ!
(セブン)デュワ~ッ!
(フ)アマギ~! おい! (キ)早く アマギを
(ヌ)ウルトラセブンの正体は あたしたちのダンだったのよ!
M78星雲から 地球を守るために つかわされた平和の使者で
自分を犠牲にしてまで この地球のために戦っているんだわ
でも もう これが最後の戦いよ
ダンは 自分の星へ帰らなければならないの
(キ)あっ ダン! 行こう 地球は 我々人類 自らの手で
守り抜かなければならないんだ!
(フ)ダン 離れるんだ! 怪獣は 俺に任せろ! (ア)ダン!
(ヌ)ダンは 死ぬ気で戦っているんだわ
(キ)体の具合が悪ければ悪いと
なぜ はっきり言ってくれなかったんだ
(ク)モロボシ 許してくれ (ソ)危ない!
(ク)やった
(ダ)明けの明星が輝く頃 一つの光が 宇宙へ飛んでいく
それが 僕なんだ
(ソ)ダンは 死んでかえっていくんだろうか
もし そうなら ダンを殺したのは 俺たち地球人だ
やつは 傷ついた体で 最後の最後まで
人類のために戦ってくれたんだ
ダンを殺したのは 俺たちなんだ あんな いいやつを
(フ)そんなバカな ダンが死んでたまるか
ダンは 生きてる きっと生きてるんだ
遠い宇宙から 俺たちの地球を見守ってくれるさ
そして また 元気な姿で帰ってくる
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