ウルトラセブン 全セリフ 第6話 | あきら・ド・クリエ の ブログ

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奥歯の毒入りカプセルを、いつ噛むの?今でしょ!

4Kリマスター放映終了記念 特別企画

ウルトラセブン 全セリフ

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出演者
キリヤマ(カオル):中山昭二
(モロボシ)ダン:森次浩司 (友里ユリ)アンヌ:菱見百合子
フルハシ(シゲル):石井伊吉 ソガ:阿知波信介 アマギ:古谷敏
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第6話 「ダーク・ゾーン」 (1967.11.05)
岡村春彦 尾鼻隆 山本一 宮川洋一
ウルトラセブン:上西弘次 ナレーター:浦野光
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マナベ(宮川)、通信隊員(岡村、尾鼻、上西)、ペガッサ星人(山本一)、
ペガッサ星人の声(ノンクレジット日笠潤一)
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(ヌ)ダン どうだった?
(ダ)ああ 異常なしさ
 小学生が閃光(センコウ)を見たっていうのは きっと電車のスパークだろう
(ヌ)そう (フ)あ ご苦労さん (ダ)別に異常はありません
(通信隊員:岡村)何だろう 位置は?
(通信隊員2)赤経(セッケイ)18度 赤緯(セキイ)マイナス9.6度の方向だ
(岡村)変な電波だな ラジオ音声かな?
(隊2)うん
~~~
(ヌ)キャ~!
(ダ)何もないじゃないか (ヌ)変ね
(ダ)弱虫さん あんまり びっくりさせないでくれよ (ヌ)あっ ダン あれよ!
(ダ)誰だ? 出てこい! (ヌ)誰なの!?
(ヌ)危ないわ ダン! (ダ)ライトを貸して え?
(影)さ 騒がないでください 私は 私は 苦しい (ヌ)誰? 誰なの?
(影)私(ワタクシ)は ある遠い都市から 来た者だ (ダ)どうしたんだ?
(影)事故を起こして 重傷を負っている 手当ては 済ました
 このまま しばらく じっとしていれば 傷は治る
 それまで どうか このままにしておいてくれ
 誰も呼ばないでくれ
(ヌ)ねえ ダン (ダ)うん
(影)私は 私は 本当のことを言おう 私は あんた方 人間が信用できないんだ
 怖いんだ とても怖くて たまらないんだ あ~ 痛いなあ
(ヌ)かわいそうに 痛むんだわ (ダン)うん
(ヌ)どこへも行かないで そこで静かに お休みなさい
(影)許してくれますか? (ヌ)ええ (影)ああ ありがとう
~~~
(キ)あ マナベ参謀 (マナベ)例の宇宙電波か
(キ)はあ 電波源は 非常に小さいんですが しかし 強力です
(フ)絶対に 自然電波じゃありません
(レ通隊1)6分20秒ごとに 波長を変えています
(マ)よし その電波を追い続けろ (岡村)はい
~~~
(影)アンヌさん ダンさん 私は 地球人は もっと怖いものだと思っていた
 こうして 命を取り留めることが できたのは
 あんた方2人の 温かい思いやりのおかげだ ありがとう
(ダ)君は どこから来たんだ? 教えてくれ
(影)何も言えない 宇宙のある町から 来たとだけ言っておくよ
(ダ)宇宙人なんだね?
(影)ハハハハ へりくだるなよ 地球人だって 立派な宇宙人じゃないか
 我が宇宙には 一千億の太陽を抱えた 銀河系のような島宇宙(シマウチュウ)が
 1,762億4,321万866も あるんだぜ
(ダ)へえ~ 計算したのか?
(影)ああ みんな 同じ宇宙に住む仲間同士さ ハハハハハ (ダ)ハハハハ
(影)そのことが あんた方と つきあって よく分かったよ
 本当に いい人なんだな あんた方は
(ダ)ありがとう (影)しかし 皮肉な話だ (ダ)何が?
(影)こんな大きな宇宙の中に 地球と私たちの町が
 一緒に生きる場所が ないなんて なんという悲しいことだろう
(ダ)君 何のことだ?
(影)いや 何でもない さっき眠ってしまって 夢を見たんだ はあ 喉が渇いた
(ヌ)今 あげるわ
(影)恥ずかしいから 少しの間 向こうを見ててくれ (ヌ)いいわ
(影)はあ おいしかった ありがとう
(ダ)君は ある都市から来たと言ったね それは どこなんだ?
(ヌ)ねえ あなたの町の話をして 工場はあるの? 学校は? 新聞社は?
 映画や音楽やテレビは? ねえ
(影)私の町は 君たちの町とは だいぶ違うんだ
 もちろん 工場はあるさ 想像もできない 巨大な工場がね
 そこで 何でも作るんだ 驚いちゃ いけない 水も空気もだ
(ヌ)空気も!
(影)そう 全て 工場が止まれば 数時間内に 全市民は窒息死だ
 我々の都市は 自然の力を 一つも受けていないんだ
 科学が進むということは 不便なもんだ 君たちも 気を付けるがいい 
 石斧(イシオノ)で 獣を追いかけ回した大昔の生活に 憧れる日が来る
(影)その花 (ダ)えっ 花?
(影)その花は 工場で こしらえたんだろう? (ヌ)そうよ 造花よ
(影)君たちの科学も どうやら 私たちの都市に だいぶ近づいてきたようだなあ
 ハッハッハハハ 永遠(エイエン)に枯れない花か
 最近の私たちの科学のテーマはね 永遠の命だ
(ダ)こちら モロボシ・ダン (ア)ダン どこにいるんだ すぐ来い
(ダ)どうしたんです? (ア)大変なことになったぞ
~~~
(マ)さっきのは 確かに日本語だったな (キ)はあ
(無線)「こちらは ペガッサ市 地球に 軌道変更を お願いします
 ペガッサ市は 動力系統に 重大な故障をきたしました
 宇宙空間都市 ペガッサ市の 市長室より送信しています
 ペガッサ市は 今から80時間の間 地球の軌道変更を要請します」
(キ)何だって? 軌道変更? (フ)チクショー ふざけやがって!
(無)「ペガッサ市の動力系統に 重大な故障が起きました
 ペガッサ市は 太陽 および その惑星の引力の影響を受け
 現在 ジグサグに動いていますが やがて 地球の軌道に入ります
 したがって 動力系統の修理が終わるまで 地球の軌道変更を要請します」
(マ)キリヤマ隊長 (キ)はっ
(マ)この電波 イタズラだと思うか?
(キ)もし イタズラでなかったら マナベ参謀!
(マ)全員に告ぐ 直ちに部署につけ (一同)はい!
~~~
(ダ)本当のことを言ってくれ 君はペガッサから来たんだろう? おい!
(影)違う!
(ダ)うそだ! その声 受信したペガッサのやつの声と そっくりだ
(影)発声器を使っているんだ
 そのペガッサ市民も これと似た発声器を使っているんだろう
(ダ)それじゃあ 教えてくれ 君は ペガッサ市のことは知らないか?
(影)知っている 名前だけは ペガッサ星が消滅する前に 脱出したペガッサ星人が
 宇宙空間に すばらしい大都市を建設した それが 宇宙都市 ペガッサ市だ
 地球から見れば けし粒のような大きさだが
 都市を作っている物質の密度は 地球の約8万倍だ
(ダ)大変だ アンヌ! ペガッサ市は見かけより 8万倍の大きさと考えていいんだ
 それが地球とぶつかるんだ!
(ヌ)えっ ダン (ダ)地球は 木っ端みじんに砕けるぞ!
(影)何を慌ててるんだ? 彼らの言うとおり しばらく 地球の軌道を変えてやればいい
 ただ それだけのことじゃないか
(ダ)バカを言え 地球の軌道を どうして変えるんだ!
(影)何だって? おい! 地球は 自分で動けないのか?
 勝手に動いているものの上に 人間は乗っかってるだけなのか?
 それだったら 野蛮な 宇宙の ほとんどの星と同じじゃないか!
(ダ)どうしたんだ? おい 返事をしろ! おい! 答えろ!
(ヌ)ダン どうしたのかしら?
(ダ)こうしては いられない こちら モロボシ・ダン
 隊長 応答願います! 隊長 応答願います!
(キ)おい! 出てこい! (フ)出てこい! ああっ!
(キ)よし 撃て! (ヌ)隊長!  隊長 やめてください 重傷を受けているんです
(ダ)本当です 隊長 この中に潜んでいるやつは 我々に危害を加えません
(ヌ)とっても臆病な 小さな弱い生き物なんです
(キ)よし このままにしておこう 解散! (一同)はっ!
(ヌ)よかった ごめんなさい 約束を破っちゃて
 でも安心して 私たちは あなたに何もしないから 絶対に
~~~
(マ)おい こちらからは どうしても ペガッサ市に送信できんか
(通信隊員:上西)はい 呼び出しているんですが 応答はありません
(キ)どういうふうにして ペガッサ星人は
 宇宙空間に そんな大都市を建設したんでしょうね?
(マ)我々の想像もできんような科学を 持っているんだな
(フ)隊長 準備 終わりました (キ)よし
(岡村)マナベ参謀 ペガッサの現在地を確認しました
(マ)隊長 やっぱり ペガッサ市を破壊する以外に 地球を防衛する方法はない
(キ)残念ですが どう考えても
(マ)間もなく ペガッサ市は 地球の軌道に入る そうなると 大変なことになるぞ
(キ)はっ
(マ)ペガッサ市は 今 全力を挙げて 動力系統の修理を急いでいるだろうが
 間に合わなかった場合 彼らの恐るべき科学で 地球を破壊しようとするだろう
(ダ)マナベ参謀! ペガッサを破壊する前に
 ペガッサの市民たちを この地球へ迎え入れてやりましょう
(マ)ペガッサ市は 予定の時間に 計画どおり 爆破!
~~~
(ア)隊長 基地より暗号電文が入りました (キ)爆破は中止せよ
(ダ)しめた! ペガッサ市の修理が終わったんだ
 地球もペガッサ市も もう安全なんだ
(キ)違う ホーク1号に搭載せる爆弾では ペガッサ市の破壊は不可能なり
(フ)何だって?
(キ)新爆弾を搭載せる宇宙爆撃艇は 既に北極基地を発進
(フ)ちぇっ お前さんのは小さいから やめとけ
 大きな爆弾を持ったやつが 今 そっちへ行くから だってさ
(キ)くさるな 我々には 任務が残っているんだ 栄光ある任務が
(フ)何ですか? 隊長
(キ)状況は最悪なり 目標は計画どおり 予定時間に 新爆弾で破壊する
 ウルトラ警備隊は ペガッサ市に危険を通告し
 市民の脱出を援助 安全に地球まで誘導せよ
(ダ)わあ~! (キ)どうだ? ダン 栄光ある任務だろう
(ダ)はい 隊長! (キ)そろそろ見える頃だ (フ)あっ 隊長 見えました!
(キ)あっ あれだ あれが 宇宙空間都市 ペガッサだ
(ダ)ペガッサ市に 危険が迫っています 直ちに脱出してください
 我々が 安全に地球へ誘導します 我々は やむをえず ペガッサ市を破壊します
 脱出してください そして 再び 宇宙に大都市を建設する日まで
 地球に移住してください 地球は あなた方を待っています 地球は 美しい星です
(ダ)早く脱出してください! 我々が 地球へ誘導します! 危険が迫っています!
 隊長 駄目です 応答しません!
(キ)我々に 日本語で送信してきたんだ 言葉は分かるはずだ
(ダ)ペガッサ市 応答してください! 危険が迫っています!
(ア)隊長 爆破25分前です
 ウルトラホーク1号が 安全な所まで脱出するのに 20分 かかります!
(ダ)ペガッサ市! ペガッサ市! 応答してください!
(ソ)なぜ 応答しないんだろう そうだ 我々を疑ってるんだ!
(フ)それなら このホーク1号を攻撃してくるはずだ
(ソ)自分の軌道も変えられないような 地球人が
 ペガッサを破壊できるはずがないと 思ってるかもしれない
(キ)まだ 何も 連絡は取れんのか? (ダ)はあ
(ソ)隊長! 宇宙爆破艇の爆破時間は 延ばせませんか?
(キ)駄目だ これ以上 延ばせば 地球に どんな影響が起きるか 分からん
 ダン まだか?
(ダ)ペガッサ市 応答してください! ペガッサ市!
(ア)隊長! 宇宙爆破艇から すぐにペガッサ市から離れるようにと
 言ってきております
(キ)うん やむをえん 諦めよう (ダ)隊長!
(キ)残念だが 地球が生き残るためには こうするより (ダ)隊長
(ア)ペガッサ爆破時刻 5秒前
~~~
(影)アンヌさん アンヌさん アンヌさん 誰もいませんね? (ヌ)ええ
(影)地球は もう おしまいだ お前は すぐ 地球から逃げるんだ
 ダンも連れていけ
(ヌ)どうしたの?
(影)私は 今から 地球を爆破する 悲しいことだが これが 私の任務なのだ
 万一 地球が軌道を変えなかった時 私は 地球を破壊する目的で やって来た
(ヌ)あなた ペガッサの人なのね
(影)そうだ 事故を起こしたため ペガッサ市との連絡は取れないが
 私は 愛するペガッサを守るために 地球を破壊しなければならない
 悲しいことだ しかし 私は 地球を爆破する!
(ヌ)キャッ! キャ~ッ! ダン 大変よ!
~~~
(ダ)何をしているんだ! この穴は 何だ?
(星人)ペガッサから運んできた爆弾だ
 間もなく 地球の中心に届くだろう そして 地球を粉砕するんだ!
(ダ)何のために! (星人)私たちの愛するペガッサ市を 守るためだ
(ダ)ペガッサは 破壊したよ
(星人)うそだ! 地球人の貧弱な科学で あの強大な宇宙都市を うそだ!
(ダ)地球が無事なのは ペガッサが破壊された 何よりの証拠じゃないか
(星人)私たちの計算では 地球が ペガッサと衝突するまで
 まだ 十分 時間がある
(ダ)僕は見たんだ ペガッサの最後を
(星人)なんということをするんだ!
 ペガッサは 宇宙が生んだ 最高の科学なんだ
 私は とっくに 地球を破壊する準備を終わっていた
 アンヌの部屋からでも この爆弾を
 地球の中心に ぶち込むことができたんだ
 それをしなかったのは 最後の最後まで 私たちの科学の力が
 この事態を なんとかしようと 復讐してやる! やめろ 無駄だ
(セブン)デュワッ!
~~~
(ダ)どうしたの? ハハハ ダーク・ゾーンだな
(ヌ)あたしね あれから 暗闇を見ると
 あのペガッサの人が あたしたち人間を怖がって
 その中に小さくなっているような気がして しょうがないの
(ダ)僕もだ (ヌ)ダンも? そう
(ダ)もういっぺん あいつに会いたいな (ヌ)ええ どこ行ったのかしら
(ダ)帰るところが なくなって 地球の上を 走り回ってるのかもしれないぞ
 夜の暗闇と一緒に
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