箱根ラリック美術館
久しぶりに訪れた箱根はあいにくのお天気で、濃い霧のために芦ノ湖の船は運休。
ロープウェイに乗っても景色は楽しめないということで、箱根の景色を堪能する計画は断念して、
かわりにラリック美術館に行ってきました。
この美術館を訪ねたのは2回目なのですが、本当に雰囲気のいい素敵な美術館です。
ルネ・ラリックは、アール・ヌーヴォーからアール・デコの時代に活躍したフランスのガラス工芸家。
若干20歳にして、カルティエからデザイン依頼を受けるようになった天才です。
美術館では、アクセサリーや香水瓶、花瓶、室内装飾といったラリックの作品を楽しむことができます。
館内は写真撮影禁止だったのですが(写真はHPからお借りしました)、どの作品も優雅で美しいの一言。
とりわけ、香水瓶やアクセサリーの繊細なデザインは溜息もの。
いくら眺めていても見飽きるということがありません。
ラリックが香水瓶を手掛けるまでは、香水は薬瓶に入れられていたとか。
香りだけでなく見た目の美しさでも女性を惹きつける香水はラリックが生み出したものなのですね。
また、この美術館にはオリエント急行のサロンカーも展示されており(数年前までは現役で使用されていたそう)、
その中でお茶を楽しむこともできます。
サロンカー内部も残念ながら写真撮影が禁止されていたのですが、ラリックの手がけた室内装飾を間近で
楽しみながらいただくお茶は格別でした
この列車に揺られていく旅はどんなにロマンチックだったでしょう。
往時の旅に思いを馳せ、ひとときの優雅な旅行気分を味わうことができました。