
ふたたびクリスマスツリーが彩られる季節となった
未だに私はこの季節にこの場所に来るのが辛い
母と過ごした最後の冬
私は少しでも多く
母と過ごすことを優先にした
あの時も
母は自分の携帯で私をツリーの前で立たせてシャッターを押したっけ
上手く行かなくて
何度も何度も
母の携帯電話の管理をしていなかった私は
なぜ上手くいかないのか
わかるまでにとても時間がかかり
最後は二人で電話のせいにしたね
母の車イスを押しながら
母の前では楽しく笑い
母の後ろに回って立つときには
込み上げる感情を圧し殺すのに必死だった
あれから4年
今年は、と少し賑やかな気持ちを感じたくなったものの
やはりあなたの居ない寂しさは変わらない